現在
、筆塚稔尚展(〜12/1)をしています。
作品をご覧下さい。

ハートに棘や針が刺さっているような絵が描かれています。
このハートが「むらぐも」を象徴しており、「むらぐも」は五臓六腑のことらしく、和歌の枕詞として使われています。
筆塚氏によれば、「むらぐも」に刺さった棘などは痛みやプレッシャーをあらわし、その痛みやプレッシャーによる心の揺らぎをさまざまな色合いで表現したとのことでした。
木版画独特の味わいで渋い色彩で心の揺らぎが表現されており、装飾的で心地よいリズムを醸しだしています。
もう一つ作品を見ましょう。

今回の作品は図柄は同じのものが並ぶのですが全ての作品の色合いが異なりますので全てモノタイプ(1点ものです)です。
木版画の味わいは現物を見ないとわからないと思います。
是非ご覧下さい。
筆塚稔尚の作品は抽象作品が多い。しかし、どの作品も土の匂いや風の香りが漂っています。
誰もが大自然の偉大さに畏敬を感じるように、筆塚は自然に対する畏敬の念を版画を通じ作品として表しているように思えてなりません。
木版画は水性、油性、凸版、凹版など多様に使いこなし、版画でしか表現できない重厚な作品に仕上げています。
作品を見てみましょう。

この作品は「むらぎも」シリーズの1つです。
筆塚稔尚展 11月13日(金)〜12月1日(火) 紅葉のひと時、是非アートゾーン神楽岡にお立ち寄り下さい。
ウェイン・クロザースさんの個展も下記で終了です。
〜11/1(日) ウェインさんは今まで世界各地をまわりいろんな人々と出会い、人情に触れ、さまざまな風土、風習に出会い、多くの刺激を得てこられたことが、現在まで続く作品・顔シリーズ、人体シリーズとなっているのでしょう。
子供のころに「世界を探検して、その後で宇宙へ行って探検したい」と思っていたとのことです。このような夢は誰もが描く夢ですね。
そして、美術の世界ですがウェインさんはそれを実践し世界を駆け巡り現在活躍中です。
「これからも新しい体験をして、オリジナルアイディアから作品を作りたい」と前に向いて制作意欲満天です。
今年末には長年住み慣れた東京を引き上げてオーストラリア・メルボルンに帰国とのことです。
メルボルン美術館に東洋美術の部門があり充実させるとのことで、東洋美術、日本美術の学識を買われキュレータに招聘されとのことです。
制作時間は充分あるようで今後とも活躍を期待したいものです。

上記は展示会場2階から地下展示場を見下ろした写真です。
日曜までです。是非ご覧下さい。
下記ギャラリー案内サイトにもどうぞ!
http://www.artzone-kaguraoka.com/
ウェインさんの作品はメッセージがこめられているようです。
そこで聞きました。「あなたの好きな作家、尊敬する作家は誰ですか。」
「難しい質問ですね。好きな作家、好きじゃない作家はいますが、多分それより私に影響するものは美術と関係ない場所と人間のような気がします。」
好きな作家はいるが影響は受けておらず、美術と関係ない場所や人間から影響を受けたように思うとの返答です。
制作活動に影響を与えたものは「具体的でないですが、現在の社会的なもの、政治的なもの、自然的なもの」だ言っており、それを、「新しい方法と方向で見せたいと考えているし、今まで感じなかった部分を感じさせたいと思っています」との応えでした。
さまざまな国をまわり、各国の人と交わり、その中で人間の生き様、有り様をみつめ、そのエネルギーを感じとり、人間共通に秘めるエネルギーをさまざまな「顔」として描き、「人体」として等身大の作品を沢山作ってきました。

ウェインさんにとって、さまざまな国の風景と人との出会いによって、インスピレーションとエネルギーを受け新しい作品を作る原動力となるのでしょう。
元気がもらえるエネルギッシュな作品ばかりでです。
ウェイン・クロザース展 〜11/1(日)
是非ご覧下さい。
ウェインさんの作品は前で見るとまだら模様の集積に見え、離れると顔が現れるという騙しえのような作品が多い。
例えば、下記は一部分です。

これの全容は下記です。

このような作品を創っているのですが作品の特徴として彼は「見方によって様々だと思いますが、ひとつの作品を、近くで見ると色々な模様とメッセージが描いてあり、遠くで見ると大きな形の表現が現れること。」といっています。また、「それと、色々な色彩の組み合わせと実験的なアプローチ。」をしているだとのことです。
このような作品を木版画で作る理由を尋ねました。
「自分の表現したい気持ちと目的が、版画の技法と一番合っていると思います。自分の感じるエネルギーが絵に写ることと、木から紙に写るプロセスが似ていると思います。」
ウェインさんの作品はどれも力強く激しいエネルギーを感じる色彩を使用していますが、和紙と木版の素材が激しいエネルギーを吸収し落ち着きのある暖かい作風にしているように思います。
ウェインさんは作品に反映している和紙と木の味の魅力に取り付かれているのでしょう。
ウェイン・クロザース展は 〜11月1日(日)までです。 どうか一度、作品をご覧下さい。