アートゾーン神楽岡美芸短信

ギャラリストが様々な角度から日記風に伝える展示会通信です。

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「アートゾーン神楽岡」の10大ニュース!

今日は2006年の大晦日です。
皆様には大変ご愛顧いただきありがとうございました。

この1年を振り返り、「アートゾーン神楽岡の10大ニュース」を発表します。

①舟田潤子さん連続受賞 
9月に「大野城まどかぴあ版画ビエンナーレ」池田満寿夫大賞受賞
12月に「アミューズアートジャム2006in京都」NISSHA賞受賞

②「星降る高原ツアー」の大成功  
8月下旬、参加者22名。2泊3日で今村由男先生のアトリエ訪問、木曾御嶽開田高原で自然を満喫する。

③ブログの立ち上げ 
10月下旬から当ギャラリーを巡る話題を日記風に紹介

④個展で新人作家大活躍 
9月開催の「舟田潤子サーカス展」
11月開催の「小越朋子展」
二人とも20代。作風は違うがどちらも個性的、斬新で大好評。

⑤おかけんたの爆笑アートトーク 
8月16日大文字フェスティバルで開催。50名程が参加。漫才師おかけんたの絶妙の話術で笑いを誘いながらアートへ誘う。

⑥「東京アートコレクション」に参加 
5月、東京ビッグサイトで開催のアート・フェアーに参加。京都からの参加で東京に「アートゾーン神楽岡」の存在を知らしめる。

⑦「日本ギャラリーネットワーク協会(G.N.A)」に参加 
11月。GNAに参加することによって今後さらに美術情報の発信強化に努めます。

⑧「ひびのこづえ展」大好評。来客の波途絶えず。 
5月開催。連日女性ファンでギャラリー内、大混雑でした。

⑨サンフランシスコで橘宣郁子(せいこ)さんのアトリエ訪問 
8月、2007年4月に個展をするサンフランシスコ在住の橘さんを訪問。個展の打ち合わせ、作品拝見、米国美術事情の視察など行う。個展をお楽しみに!

⑩越後妻有トリエンナーレなど国内美術イベントを巡回 
8月、金沢21世紀美術館、新潟で開催の標記イベント、桐生の大川美術館、軽井沢の諸美術館など視察。

なお、「アートゾーン神楽岡」来廊の皆様、ご支援いただく皆様、この1年ご愛顧いただき誠にありがとうございました。
また、各個展、グループ展も各作家に力のこもった展示をしていただきました。作家の皆様にも厚く御礼申し上げます。

来る2007年も宜しくお願い申し上げます。

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舟田潤子さんの受賞祝賀会に70名が集う予定!!

 1月6日(土)に計画の「舟田潤子さん版画大賞受賞祝賀会」に参加してくださるファンが何と!70名に達しました。

今年の9月に「大野城まどかぴあ版画ビエンナーレ」で池田満寿夫大賞を受賞された後、アートゾーン神楽岡の私と舟田ファンの野口建設社長野口政男さんとポップサーカス総合プロデューサーの田中健さんとで相談し、私たちが発起人になり「舟田さんの祝賀会をしよう!」と決めました。

直ちに橋本関雪記念館の隣にあるNOANOAで行うことを決め、ファンの方々に案内を出しました。

12月に入り、またまた朗報が入りました。「アミューズ・アートジャム2006in京都」でNISSHA賞を受賞されたのです。

「大野城」は版画の公募展で200名を越える応募者の中での大賞でした。また、「アミューズ」は現代美術全てを対象にしており1000名を越える応募の中でグランプリに次ぐビッグな賞の受賞でした。

舟田潤子さんは精華大学を卒業してまだ2年もたたない新人作家ですが、大胆なラインと華麗な色彩を駆使し物語性のある力強い作品を創り上げます。また、次から次へと夢を実現していく行動力はすごい!!。

しかも彼女はお年寄りにも若者にも男性にも女性にも全くおなじスタンスで楽しく接することのできるピュアな精神の持ち主でもあります。

彼女は素晴らしい才能の持ち主であることは確かですが、この才能を生かすのはこれからです。今回のこの祝賀会は、その第一歩を踏み出そうとする舟田さんへのエールです。

皆さんの彼女への暖かいエールをお待ちしています!!
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「官から民への流れ」が美術館にも!!

 京都府堂本印象美術館が立命館大学に委託されたことをお話しました。

この流れは全国の美術館や博物館などのミュージアムに波及する様子です。
芦屋市美術博物館、横浜美術館、広島市現代美術館、長崎歴史文化博物館などが既に指定管理者制度でNPO法人や民間業者に委託されています。

さらに公共サービスの担い手を官民の競争入札で決める「市場化テスト」を国立ミュージアムに導入しようという動きもあります。「市場化テスト」は既にハローワークや刑務所で導入されています。

ミュージアムは体系的・継続的なコレクション収集と調査・研究をしていかなくてはならない機関ですから利益優先では創造ある良質な展示会などできません。

しかし、民間は別にして公共のミュージアムは税金で運営されていますから国民・市民のニーズに応えることが必要です。建物ばかりが立派でコレクションが十分でないところや、親方日の丸で見るべき展示会がなされてこなかったところもあるなど税金の無駄遣いもあったのは事実しょう。

こんな中で行政改革の一環として独立行政法人化、指定管理者制度による民間委託は時の流れと思いますが、委託を任された業者は利益と公益のバランスを十分配慮の上ミュージアムの使命を損なわないように運営して欲しいものです。

私たちギャラリーは文化芸術発展の一翼を担う気概を持たなくてはなりませんが、公共のミュージアムは文化芸術発展の要ですから活性化のために先導的役割を果してもらわなくてはなりません。

皆さん、独立行政法人化、指定管理者制度、市場化テストなどの文化芸術を巡る新しい動きに是非注目してください。


今年の話題から!堂本印象美術館の指定管理者に立命館大学!

 今年の6月から立命館大学が京都府立堂本印象美術館の指定管理者になりました。

指定管理者制度とはいったい何かと調べてみると「地方自治体が管理運営している公的施設を公共的事業団体やNPOや株式会社などの民間事業団体に管理運営を委託できるとの制度」で行革の一環として自治法改正がなされ2003年から各自治体が取り入れています。

その目的は民間の手法により施設を柔軟に運営することにより活性化させようとするものですが、儲け主義に走る例も見られるようです。

立命館大学としては印象美術館の指定管理者になることにより、学芸員研修機関としてなど利用価値は十分にあるように思えます。

欧米では教育機関が美術館を保有しているところが一般的ですが、日本ではそんな例はほとんど見られません。

新たに大学が博物館、美術館を持つことは経済的に困難ですが、立命館のように大学の人材を活用し、既設の施設を管理運営することのよって教育研究に活用し、市民にも利用できるようにすることは意義あることといえます。

今後立命館大学がどのように運営するのか注目したいと思います。
 






現代彫刻の内田晴之展をみる!

 「ギャラリー感」で開催中の内田晴之展を見に行った。

内田さんの作品は磁石の反発作用を利用した作品が特徴で、立体が逆立ちしていたり、宙に浮いていたりして「どうなっているの」「何故だろう」と思ってしまう。

今回はアルミ合金を使った大型作品2点と小品が数点展示されていた。
大型作品は2対の角柱造形が傾き倒れそうで倒れない微妙な揺らぎを創造し、ステンレスのシャープな光沢がシンプルな美しさと緊張感を醸し出していた。

「ギャラリー感」のスペースは手前の展示空間の奥に和室空間があり、その和室にも大型作品が展示されていたが、シンプルな光沢を備えた内田作品を引き立てていて現代美術が和室にも調和することを証明していると感じました。

内田晴之さんの経歴
1952 静岡県生まれ
1987 第5回京都府文化賞新人賞受賞
1993 第6回京都美術文化賞受賞
1998 第29回中原悌二郎賞優秀賞受賞

版画家山下清澄氏宅を訪問!!レゾネ発刊の打ち合わせ

 21日(木)に東広島西高屋にお住まいの山下清澄先生を訪ねました。
先生のご自宅を訪問するのはこれで3回目です。

初めてお伺いしたのは2004年3月です。
先生の作品はギリシャやローマの遺跡に裸婦が戯れたり横たわったりしている幻想的で不思議な作風ですが、私はその魅力に以前から取り付かれていました。
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先生に「お会いしたい」との手紙を書き、のどかで緑豊かな田舎町を初めて訪問しました。
先生に案内されて応接室へ。ご自宅には壁一面に作品が飾ってあり、いずれもほとんど公表されていないみごとな作品ばかりで、しばらく圧倒され作品に見とれました。
いろいろお話をする中で、先生に個展をお願いしたところ「10数年発表を控え制作に専念してきました。しかし貴方の熱意に負けました。新鮮な気持ちで挑戦してみましょう。」とご快諾いただき、その年の8月に個展の運びとなりました。
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上記はご自宅の壁面の飾られた見事な作品群です。

2004年8月の個展ではこの10数年創りためてこられた作品を一同に展示していただき大変評判になりました。
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上記は2004年8月の個展。ピエール・ド・マンディアルグとの共作詩画集で、椅子の上にはマンディアルグの直筆文書を展示。

引き続き2回目の個展は昨年2005年10月にさせていただきました。この個展では10年掛けて制作されてきた超労作の版画集「ゾージアックあるいはサッポの庭園」を展示しました。
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版画集12点の内、「蟹座宮」。

2回目の個展を終えしばらくしてから、山下清澄全作品集(カタログレゾネ)を創ろうとの話が持ち上がり、色々検討のうえ協力させていただくことになりました。
今回の山下先生宅訪問はその打ち合わせで、全作品集の完成の目処を2008年9月とし、その年の10月に全作品集完成記念の個展をする計画で今から取り組むことになりました。

この間先生と親しく接し、作品制作に対する情熱のすごさと、真摯な態度に何度も感動してきました。また、誰も真似のできない素晴らしい摺りの技術や色彩感覚に魅せられてきました。
そんな山下先生の全作品集制作を当ギャラリーに任してくださることに喜びと責任を感じつつ帰宅の途につきました。

速報!舟田潤子さん、またまたコンペで受賞!

 今年の9月に大野城まどかぴあ版画ビエンナーレで池田満寿夫大賞を
受賞しましたが、なんと12月14日~17日まで京都文化博物館で開催されていた
「アミューズ・アートジャム2006 in京都」で日本写真印刷(株)の「NISSHA賞」を受賞しました。

このコンペは毎日放送主催、(株)アミューズが企画、ベネッセと日写協賛、ワコール後援で現代アートの登竜門として5年前に創設されグラフィック、絵画、立体、映像、写真、など何でもありです。応募は1000名を越え第1次審査に69組が残り、見事日写賞受賞です。

当ギャラリーで展示された小品群など全体を含め受賞の対象になりました。

舟田潤子さん、おめでとう!!!!

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上記は当ギャラリーで展示の小品群

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映画三昧を過ごす!!

久々にこの2日間、映画を堪能しました。

「硫黄島からの手紙」「父親たちの星条旗」を映画館で、「フリーダ」を衛星テレビで見たのです。

前2本はクリント・イーストウッド監督の話題の映画で硫黄島の日米攻防をめぐって前者が日本兵側から、後者がアメリカ兵側から描かれています。
硫黄島は小笠原諸島のひとつの島ですが米軍は1944年にサイパン、グアムを既に攻略し、日本本土攻撃の拠点にすべく最後の目標にした島です。

「硫黄島からの手紙」は栗林陸軍中将が指揮官としてこの島に赴任するところから始まります。既に戦局は傾き始めており、後方部隊からの支援が途切れ始め食料や水にも事欠く状態になっていきます。支援部隊が来ないことを知った中将は摺鉢山に坑道を掘り立て篭もり徹底抗戦することにします。翌45年2月米国海軍の壮絶な総攻撃が始まり、日本兵は徹底抗戦しますが2万人に及ぶ日本兵が全滅するというストーリーです。
食料の補給や援軍を絶たれ飢えの中で、栗林中将の最善の策の徹底抗戦も米軍の圧倒的兵力の前に1ヶ月延命しただけでした。

「父親たちの星条旗」は米軍の大艦隊が硫黄島に向かう艦隊の中の兵士の姿が描写され、指揮官から島の攻撃手順について指示があるところから始まります。既に島には空爆が何度も繰り返され日本兵が疲弊したところで6万人の兵力で上陸総攻撃しようとの作戦です。
当初は5日間で制圧できるとの判断でしたが上陸したものの日本軍の徹底抗戦に遭います。
1ヶ月後ようやく制圧し星条旗を摺鉢山頂上に掲げ、その写真が米本国に転送されます。長引く戦争に厭世気分が流れていた米国に戦勝ムードを演出する材料にこの写真が利用され、写真に映っていた6人の米兵が英雄に祭り上げられます。
しかし、彼らは最初に星条旗をたてた兵士でなく、上官に命じられ2度目に立てた兵士たちだったのです。
英雄にしたてられた彼らは本国の大歓迎の中で翻弄されていきます。

最前線で戦い戦死した兵士はもちろん、幸い生き残った兵士も大変な犠牲を払ったことが切々と語られており、戦争の悲劇を再確認した次第です。

現在的問題であるイラク戦争の是非、憲法改正の是非、北朝鮮問題なども為政者の判断が間違えば同じ道を歩むことになるのではないかと思うと空恐ろしいことです。

「フリーダ」はメキシコ女流画家のフリーダ・カロの”女の一生”を描いた映画です。
交通事故による障害、リベラとの出会い、結婚、リベラの浮気、苦悩、離婚、共産主義者トロッキーとの出会い、リベラとの再婚など激動の人生を感情一杯に生き抜いた気丈な女性として描かれています。
生きるとは何か!を見事に描いた映画でした。


ギャラリーを経営しているものとして、この3本の映画は「生きる」ことの意味を考えさせてくれました。
来客者にも作家にも生きる喜びを与えられるギャラリー運営をしよう!!


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個展は作家とギャラリーのコラボレーションです!!

当方はこれまでにかなりの作家を取り上げ企画展として個展やグループ展をしてきました。

それでは、一人の作家を取り上げるまでにどんなことを思い、どのように行動しているのでしょう。

最も当方の行動パターンの基本になっているのは30数年間、美術館やギャラリーであらゆる種類の展示会を見まくり、ギャアリーではこれはと思う作家の作品を買い比較検討してきたことによる作家発掘の感だと思っています。

培った感をベースに次のような行動にでた上で個展を依頼しています。
1.美術雑誌や個展や美術館で目に留まった作家をリストアップする。
  「独創的」「個性的」「感動的」「驚き」「気になる」「好みに合う」が基準です。
2.リストアップした作家からセレクトして手紙を差し上げる。
3.お会いした作家からなるべく多くの作品を見せていただく。
その上で、私の基準に適っていれば個展依頼をしています。

また、個展をするに当たっては作家の人柄も大切です。作家に個展への熱意があることが一番大切です。作家が前向きでなくてはこちらも力が入りません。ツマリ!作家とギャラリーのコラボレーションだと思います。それに誠実で根赤な作家であれば申し分ないですね!!

しかし、個展は作家の自己満足でも、ギャラリストの自己満足でもだめですね。いつも来客に目を向けている必要があります。
多くの方に足を運んでいただき見てもらい、コレクションしていただくことによって作家もギャラリストも生計が立てられるのですから!!

作家は作品を作っていれば良いのではありません。自分の作品を売り込むことも必要です。来客に作品をコレクションしてもらうにはプレゼンテーション(説明責任)が必要でしょう。

当店はこれからも様々な企画を考えています。
お客様は是非ギャラリーに足をお運びください。
きっと、新しい発見があると思いますよ!!


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「都路華香展」(京都国立近代美術館)はおもしろい!

先日、京都国立近代美術館に「都路華香展」を見に行きました。

都路華香ってどんな人?と初めて聞いた名前だったので興味を持ちました。
明治3年生まれ。京都画壇四条派幸野楳嶺の門下生で竹内栖鳳と並び楳嶺門下の四天王の一人といわれた人だそうです。知らなかったですね!!「つじかこう」と読みます。
彼の作品は海外のコレクターに収集されかなり欧米にあるようです。

彼が描く海は独特で、大海に突き出た岸壁にぶち当たる波しぶきに立ち向かうかのような鷲の雄姿が描かれた絵は渦巻く波の描き方がすばらしい!!。
4曲屏風2枚に淡色で描かれた大海原に、どこへ向かうのか数匹の千鳥が飛んでいるその絵は単調に繰り返されている波の描き方が見事だ!!
中国故事に題材をとった作品よりも、大自然を雄大に描き取った作品のほうが気に入りました。

日本にもいい作家が沢山いたのに紹介されてなかったのですね。
是非ご覧ください。お勧めです。


京都近美が独立行政法人になってからすごく努力をしていますね。
常設展が行くたびに替わっています。

以前は、いつも一緒の場所に一緒のものを飾っていましたが?

今回は近美「コレクションに見る」で京都ゆかりの作家を中心にした展示でした。
現代美術の澤田知子、やなぎみわなども展示されていましたがこれからも今注目の作家を積極的に取り上げて欲しいですね。


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「輝くアーチストたち」④-この1年を振り返る-(~12/26)

今回がこの1年を振り返る最終回です。

10月前期は海老塚耕一展でした。
彫刻家の海老塚作品は素材をできる限り生かした物ばかりで、水や土や空気などの自然の新陳代謝に合わせたような作品が多いのですが、銅版画も自然との共生を感じさせる空気が漂っています。
2回目の個展である今回は新作銅版画とアルミレリーフを飾っていただきました。モノクロばかりですが各作品の質感、存在感に圧倒されました。
この時期に京都市美術館でルーブル美術館展をしていて見に行きましたが一級作品が来てなかったですが超満員でした。ルーブル展と言うだけで人が集まるのですね。海老塚展も良かったのに!!
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10月後期から11月にかけて牛尾篤展でした。
今回は佐藤正午著「花のようなひと」の挿画を中心に展示しました。牛尾作品は数々の本の装丁に採用されているように古き良き時代のヨーロッパのレトロな雰囲気が漂っています。誰もが納得の愛すべき画風だと思います。
牛尾さんは「売れているようだね。君の作品はわかりやすいからね!」など仲間から嫌味よく言われるのですよ、とグァグァハ!と豪快に笑い飛ばされる。わが道をがむしゃらに行くだけですよ!と!!
マッチョな体格からあの爽やかで瀟洒な銅版画のラインが描かれているのだと思うと牛尾さんは繊細な方なんでしょね。
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11月は小越朋子展でした。
小越さんには日本版画協会展で作品を見た数年前から注目していました。
海中や運上の朦朧とした空気を感じさせる抽象作品に鋭い感性とピュアなものを感じたからでした。
そして今早春に個展を依頼し今回の運びとなりました。
新人ながら難波田龍起やフランケンサーラと同様の響きがあり、多くの方にファンになっていただきました。
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「輝くアーチストたち」③-この1年を振り返るー(~12/26)

2日にわたり6月までの展示会を紹介してきました。
今回は7月から9月までの展示とイベントの紹介です。

7月は「木口木版4人展」でした。
木口木版は椿などの硬い木を輪切りにし、その断面をビュランという鑿で彫り転写する技法です。
今回は木口木版新世代の4人で、地球創世期に迷い込む鈴木康生の世界、改造生物の蠢く二階武宏の異次元世界、キュートなキャラクターが跳ね回る早川純子のメルヘン世界、繊細華麗なミニ世界を展開する奥野淑子の世界を紹介しました。
下記は二階武宏の作品です。
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8月は2つのイベントを行いました。
その1.おかけんたのアート・トーク
8月16日大文字送り火当日「抱腹絶倒、アートってぉもろいで!」をテーマにトークをお願いしました。
吉本新喜劇のお笑い芸人の内幕からはじめ笑いの渦を起こし現代アートの楽しみ方へ引き込む話術はサスガ!でした。
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その2.星降る高原ツアー
2泊3日(8/17-19)の計画で募った本企画に20名余りの参加がありました。
信州飯田市在住の今村由男さんのアトリエと木曽御嶽山開田高原を訪ねました。今村さんの版画制作工程を見学し、開田高原ではヴァイオリンとヴィオラのコンサートや天の川などの天体観測などをたっぷり楽しんでいただきました。
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9月は舟田潤子展でした。
舟田潤子さんは精華大学を卒業して1年余りの新人作家です。銅版画の大胆な線と色彩で跳躍する世界を展開する作風にすごい才能を感じ個展を依頼しました。
会期1週間目に「大野城まどかぴあ版画ビエンナーレ」で池田満寿夫版画大賞を受賞との思わぬ朗報が入り、舟田さんとともに喜び合いました。
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下記は授賞式で佐藤陽子さんとともに
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なお、1月6日に大賞受賞祝賀会を行います。

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「輝くアーチストたち」②-この1年を振り返るー

昨日に続き今年開催した個展、グループ展を紹介します。

4月は岡田露愁展でした。
岡田さんは全館全て新作で埋め尽くされました。ドローイング、油彩、ガラス絵、オブジェと多彩な展開で、来館者は鋭い感性の持ち主の岡田作品に魅了されました。
それにしても本当に充実した個展で岡田さんのエネルギッシュな作風には驚かされました。病的で毒を含んだ現代社会を衝いたような作風も衝撃で多くの人に見て欲しい個展でした。
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岡田露愁展のギャラリー入り口の案内

5月はひびのこづえ展でした。
コスチューム・アーチストのこづえさんの個展は2回目ですが、前回に続き当ギャラリーの空間を十分生かした展示となりました。
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上記は鯖江市のイベントに出品された漆器と黒いドレスです。
鯖江市ではこづえさんがデザインされた漆器にろうそくを立て黒いドレスを纏った女性が練り歩くパフォーマンスを披露されました。
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上記はリボンを編んだドレスです。

こづえファンが連日、大勢来廊され既成概念にとらわれないコスチューム提案をされるこづえ作品に感嘆のため息、驚きの歓声、賛辞の声が挙がっていました。

6月は「ベン・シャーンとカルダー展」でした。
二人ともアメリカの大巨匠です。ベン・シャーンは原爆実験被爆の第五福竜丸事件を題材にした作品を作るなど社会派作家として日本でも著名でした。人間愛に富む作風です。
カルダーの動く彫刻モビールは大きな美術館ではほとんど所蔵されています。彼の油彩、版画は大胆なラインで力強くカラフルに描かれたものが多いですね。

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ベン・シャーン
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カルダー

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「輝くアーチストたち」ーこの1年を振り返るーが始まる。

今日からこの1年を振り返り「輝くアーチストたち」展が始まります。
今年も数々の成果がありましたが4回にわたってレポートしていきます。

1月は今村由男展でした。
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今村ファンが沢山来られて好評でした。
8月には2泊3日の「星降る高原ツアー」を企画し、信州飯田市にアトリエを構える今村先生を訪問する内容だったので今村ファンが20名余り参加されました!!
アトリエでは制作工程を披露していただき、複雑な工程に驚き、またみごとな摺りあがりに一同感嘆!!
アトリエ訪問の後、木曾御嶽開田高原へ。満天の空を横断する天の川に全員感動!!しました。
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2月は池田満寿夫展でした。
63歳で突然なくなりました。今から9年前、版画から油彩や陶芸に芸域をさらに広げ始めていた矢先の死でした。彼の作風は目まぐるしく変わりますがどの時代も彼らしくその業績は不滅です。
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上記は「ロケーションアンドシーン」より

3月は綿引明浩展でした。
初めての個展でしたが、画面上で数々のキャラクターが登場するカラフルな作風は詩情豊かで多くのファンを生み出しました。
特にこの数年前から制作を初めたアクリル板数枚に絵を描き重ね立体的に見えるクリアグラフは人気を博しました。
今後、益々評価が高まるでしょう。
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「輝くアーチストたち」展は12/8(金)~26(火)です。
ご来場をお待ちしております。

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中国の絵画オークション会社、日本進出!

今日の朝刊に中国最大のオークション会社が日本に進出するとの特集記事が載っていました。

中国経済が近年大飛躍し株式、不動産、美術などの市場が賑わっているらしく、中国最大のオークション会社が海外に流出した中国の美術品を本国へ還流させようとの目論見があるようです。日本には唐、宋、明の絵画や書、陶磁器が戦前からかなり入っています。

この会社は北京に本社があり、年間約250億円の成約があるとのことですが、日本の美術市場の総売り上げが年間3000億円といいますから、この1社だけで日本の1/10弱を売り上げているのです。中国はひょっとすればバブル状態なのかもしれませんがそれにしても驚きです。

最近、日本のオークション市場もオークション会社が増え、徐々に活発になってきてますが天気でいえば大雨が小雨になった程度でしょう。

かって日本では行き過ぎた美術品投資がありましたが、今はすっかり冷え込みせっかく収集した良品が再び海外へ還流しているようです。

また、プライス・コレクションのように日本の貴重な美術品である若冲や蕭白や抱一や芦雪などを海外から借りてこなければならないなさけない現状です。

確かに経済大国に美術品が集まるのでしょう。しかし、日本が文化国家を目指すなら収集した良質の美術品を散逸させずにいかに残していくかも国策として考えるべきでしょう。

ギターリスト藤井敬吾さん、版画家小越朋子さん大いに語る

昨日「藤井敬吾と藤井由美のヴァイオリンとピアノの調和」というコンサートを開催しました。

演奏に先立ち個展開催中の小越朋子さんから挨拶とリトグラフ制作の説明をしていただきましたが、7,8版を重ねこの色調を出すと版画工程の複雑さを聞かされ、聴衆は驚きと感嘆の様子でした。

コンサートはドビッシーの「アラベスク」からはじまり、「粉屋の踊り」、「羽衣伝説」、「アルハンブラ宮殿の思い出」、「火祭りの踊り」など2時間近く高度なテクニックに裏打ちされた素晴らしい演奏でした。

ご夫婦の息の合った演奏に時間を忘れましたが、特に「羽衣伝説」はスペインから帰国し日本の良さを再確認し作曲されたものだけに全身痺れが走るほど感動しました。「羽衣伝説」は日本各地にあるようですが今回は沖縄の伝説の部分を弾かれました。

演奏の合間にスペイン滞在中の苦労話として家賃は滞納、食べるものも食べられずの生活の中で挫折を感じ帰郷寸前に、ギターの先生からレッスン代免除で教えいただき感激しレッスンに打ち込んだ話とか、また、スペインの大きいコンクールで2回優勝したけれども、逆に現地演奏家から冷遇された話など聞き、並みの努力ではなかったのだと悟った次第です。

演奏終了後懇親会で藤井ご夫妻、小越朋子さんのご家族を交え遅くまで懇談し有意義な時間を過ごすことができました。

久能木利武先生の知的生活に感銘!!

元東京農業大学の久能木利武先生が初めて来廊されました。
京都文化博物館に置かせてもらっているDMの小越朋子展の案内を見て関心を持っていただいたのです。

先生は作品を見回し絵の中に舞い込み海底とか雲上に浮遊してしまいますねと絶賛でした。
先生は中世の英文学がご専門ですがお話を伺う内に、マルチな才能の持ち主とわかりました。

そのひとつはクラシック音楽への造詣が深く鬼才ピアニスト大井浩明さんの大ファンで、軽井沢にある別荘へ招きコンサートを開かれたそうです。また、同志社女子大名誉教授のチェンバロ奏者有賀のゆりさんとも親しくされていると伺いました。

その2は日本の歴史に詳しくまた万葉集や古今集などの歌にも精通されています。

その3は写真はプロの腕です。既に写真集『京 紫だちたる雲の』などの冊子を刊行されています。これは清少納言の枕草子にでてくる「あけぼの」の情景に思いを馳せ、京の出雲路橋辺りからさまざまなかたちの雲を撮った写真集です。すばらしいものです。

その4は環境問題に関心が深くその博学には驚きです。

その5は美術にも造詣が大変深い。また、版画のコレクションも沢山されているようです。お恥ずかしいことですが当方が対等に話せるのはこの分野だけでした。

文学、芸術に精通し研ぎ澄まされた美意識の持ち主の先生が小越作品に興味を持ってくださったことはうれしいことでした。

先生が秀作の中から特に絶賛されたのは下記作品です。
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日本ギャラリー・ネットワーク協会(G.N.A)に加入

当ギャラリーは5年前に発足した「全国のギャラリー間の連携と協力により、優れたアーティストの育成と文化の向上に努め、美術界全体の活性化を目的」としたギャラリーネットワーク協会(G.N.A)に今回加入しました。

加入の挨拶を兼ねて東京総会(11/21)と大阪総会(11/29)に出席しました。

G.N.Aを発足させた大きな理由としては現代美術の普及、インテリアとアートの関係を追及、作家紹介など情報交換、コレクターに偏らないギャラリーのあり方、G.N.A共同企画、共同巡回展などの具体的企画や事業を行うことを通じ美術界の活性化を図りたいという趣旨でしたので、大いに賛同し参加した次第です。

参加のギャラリーはバブルの時代にも地道に活動されてきた気骨のある中堅ギャラリー(オリエ、ファインアート、プロモアルテ、ギャラリー井上など)がほとんどでポリシーもしっかりしたところばかりです。

当方は開設丸3年の新米ギャラリーですがG.N.Aの事業にも積極的に協力し低迷している美術界の向上のために尽力できればと思っています。
幸い、初めて参加したのもかかわらず大歓迎していただき、特に当方が発行している「ARTZONE JOURNAL」を評価していただき、G.N.A新聞の発行に協力して欲しいとの要請を受けました。

まだ業界の事情は十分わかっていませんが、新聞発行に協力させていただくことによってG.N.Aの発展に寄与できればと思っています。

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小越朋子「ICE BALLS 3」

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