アートゾーン神楽岡美芸短信

ギャラリストが様々な角度から日記風に伝える展示会通信です。

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2/25(日) コレクターを囲み和やかに懇親!!

 「コレクターが持ち寄る珠玉の作品展」(2/16~2/27)のコレクターとその知り合いが集う日とした25日(日)にはコレクター6名とその知り合いが集まりにぎやかなパーティとなりました。

 アメリカ人のコレクターであるゴードンさんはコレクション暦40年で、1作家1作品蒐集を心がけ数多くの版画コレクションからドイツ表現主義のオットー・ディックスなどの逸品を展示していただきました。

 今回のコレクターの中で最年少の星越さんはグワッシュで描かれたフォートリエの作品など玄人好みの作品を出展して頂きました。

 コレクション暦50年になられるのでしょうか。20歳代から蒐集されてきた大藪さんは国内外幅広く蒐集されてきて、今回は東山魁夷の初期のオリジナル版画や関野潤一郎の代表作などを展示していただきました。

 具体美術の作家などとともに青春時代を過ごし、それらの作家とともに接し蒐集してこられた川合さんは浮田要三の近作などを出展してくださいました。

 先代から引き継いだ油彩などを大切にされている村田さんからは文楽人形の首(かしら)や柳田基の蔵書票などを並べていただきました。

 現在、木版画を本荘正彦先生から学んでおられる渋谷さんは本荘先生や篠原ケイジの木版画作品などを出展して頂きました。

 古地図を蒐集されている谷口さんからは日本を取り上げた中から非常に珍しい1595年制作の日本地図などを出展いただきました。

 東京に本拠があり、京都が好きで好きでたまらず当ギャラリーによく足を運んでくださる熊崎さんはひびのこづえの世界の建物をあしらったドレスを出品してくださいました。

以上8名の内所用でこれなかった川合さんと村田さん以外が集いました。それぞれが侃侃諤諤のコレクション自慢を戦わしたり、来客に説明したりで楽しく和やかな時間を過ごしていただきました。
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2/16(金) 「コレクターが持ち寄る珠玉の作品展」始まる!

 今日から「コレクターが持ち寄る珠玉の作品展」です。8名の方から応募があり50点に昇る出展作品が集まりました。

当初、本当に出展してくださるのか心配していましたが想像以上に質、量ともに充実したものになりました。出展していただいたコレクターの皆様には感謝いたします。

版画が主ですが、キュビズムの巨匠ピカソ、フォービズムの巨匠マチス、ドイツ表現主義のオットー・ディクッス、シュールリアリストのマックス・エルンスト、現代彫刻の巨匠チリーダ、アメリカンポップのカッツ、具体美術の創設者である吉原冶良、棟方志功のリトグラフ、豊臣秀吉の時代の日本地図、文楽人形の頭、ひびのこづえのドレス、などなど素晴らしい作品が集まりました。

好きで集められ物なのでしょうがあらためてその質の高さに驚きました。また、現代美術への関心も持っておられることが良くわかりました。

一人ひとり、蒐集の好みジャンルは個性的で違いますが、しっかりした基準を持っておられることも良くわかりました。

このようにいろんな方が蒐集した作品を一同に集め、互いに鑑賞しあうことは本当に楽しいことです。集めたものを秘蔵するよりも、いろんな方に観てもらうのも楽しいものだとあらためて感じました。

絵は買って初めて絵の良さ、蒐集の楽しさが判って来るものです。最初の1点を買うのは初めて飛び込み台から飛び込むのと同じように相当な勇気が必要ですが思い切ることです。思い切れば新しい楽しい世界が増えるのです。
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フォートリエ、チリダ、ラウシェンバーグなど
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ひびのこづえのドレス

2/14(水) 京都市芸術大学作品展を見る!

 京都芸大の1年生から大学院生までの作品展が毎年この期間に京都市美術館で行われます。

京都芸大の作品でいつも感心するのは工芸科のものです。陶磁器と漆工芸と染色の3専攻がありますが、さすがに京都に根付く工芸の伝統が引き継がれていて他の美術系大学とは一味違います。
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美術学科は日本画、油画、版画、構造設計、彫刻の5専攻あります。日本画は昨年よりも優秀な作品が多かったです。

当方の専門分野の版画はしっかりした作品が多く将来期待できる学生が何人かいました。例年よりも良かったと思います。
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上記は立方形の綿状のものにひらがなが印字された意表をつく作品です。
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2回生(?)の作品ですが自立した存在感のある作品で印象的です。

デザイン科は基礎がしっかりしているので安心して見られます。しかし、驚くような発想のデザインはなく平均的でした。

2/11(金) 「グーグルマップ」に「アートゾーン神楽岡」を掲載す!

 ご存知ですか?

ウエッブ・サイトでグーグルのグーグル・マップをご覧になったことがありますか?

このマップは良くできていて航空写真も出てきます。拡大すれば自宅の屋根まではっきりとわかります。

「アートゾーン神楽岡」はグーグルマップに登録をしました。

「グーグルマップ」を開き「アートゾーン神楽岡」と入力すると「アートゾーン神楽岡」の地図と航空写真を見ることができます。地図の拡大縮小が自由ですので是非ご覧ください。

このことをあなたのお友達にも是非教えてあげてください。とにかく楽しい地図ですから嵌りますよ。

2/11(日) 間近か!「コレクターが持ち寄る珠玉の作品展」(2/16-27)

 「コレクターが持ち寄る珠玉の作品展」が2/16(金)から始まります。
昨年、募集しましたところおかげさまで8名のご応募をいただきました。現在のところ、既に3名の方から作品が届いています。この2,3日の間に全員からご出品いただく予定です。

下記は古地図ばかりを6点ご出品いただいたコレクターの1点です。
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<「テイセイラの日本地図」1595年制作 アリテリウス アントワープ> 西洋で始めて刊行された日本だけの地図。1985年発行の名古屋輸入博記念60円切手に採用されています。

また、口絵の作品は篠原奎次の作品で当ギャラリーからご購入いただいたコレクターからの出品です。

各人、個性あるコレクションをご出展で大変楽しみな展示会になるものと思います。

皆様のご来場をお待ちしております。



2/8(木) 京都嵯峨芸術大学卒業展を見る!

 会期は2月7日から11日までで京都市美術館で行われています。進級制作展も学内で行われているようですが卒業・修了制作展だけを見に行きました。

嵯峨芸大は4年制の学芸学部と短期大学部があり、双方の展示をしていました。20070209192151.jpg

全体の中で驚くような出来栄えの作品が1つありました。

それはメディアアート分野の相良侑子さんの「百鬼夜行絵巻」という作品です。「百鬼夜行絵巻」の画像を左右にスクロールし、怪物や鬼の画像をそれぞれクリックすると3D映像となって怪物や鬼が飛び出し動き回ります。
着想の面白さは抜群ですし、怪物や鬼の3D化とそれらがキュートでトリッキーなのには感心しました。

日本画分野は例年優秀作があるのですが模写以外今年はいいものがありませんでした。

版画分野は作品点数は少ないですが例年になく優秀でした。新しい技術に走らず基本をしっかり学んでいるように思います。今後が期待できる学生が2人ほどいました。

その他の分野は特にめだつものはありませんでした。

2/7(水) 「東山魁夷版画100選」の版画の値段にビックリ!

 京都・大丸で今日から開かれている「東山魁夷版画100選」を見に行きました。他に平山郁夫、加山又造、片岡球子などの版画が展示されていました。

東山魁夷も平山郁夫も日本画の原画から起こした版画で私たちはエスタンプといっておりオリジナル版画と区別しています。

エスタンプは版元が作家の了解を得て製品化したものですが、今回の東山魁夷の物を見ると様々な形態が混在していました。
ここで製品とあえて言うのは、本人が版画のために作った作品ではないからです。

①東山魁夷直筆のサインとエディションの入ったもの、②エディション入りで落款だけ押しもの、③サインも落款もなくエディションだけのものです。さらに、復刻版、新復刻版もあります。

①は本人がサインを入れていますので初期の版画でしょう。②は落款を本人か版元が落款を預かり押印をしたものでしょう。③は本人または遺族の了解を得ただけで出版したものでしょう。③については復刻版、新復刻版として出版されているのかもしれません。

①も②も③も200部から300部前後出版されていて、①②の製品は50万円から150万円の価格帯で100万円前後が多いように思いました。また、③は20万から40万円程度でした。

この価格を見て本当に驚きました。余りにも高すぎるのです。確かに東山魁夷も平山郁夫も大作家です。しかし、彼らはオリジナル版画を作ったわけではありません。版元が売れるから版画に仕立てたのです。

それに対して、加山又造の銅版画、片岡球子のリトグラフはオリジナル版画です。つまり、加山も片岡も版画の特性を十分理解し自分の意思で版画にしています。加山と片岡の<作品>と東山と平山の<製品>の違いは明らかです。私なら加山作品、片岡作品を薦めます。

上記東山や平山のエスタンプの価格はピカソ、ミロ、ダリ、シャガールなど世界の市場で通用する巨匠作家の版画作品と同格の価格です。
言っておきますが、上記の巨匠は版画の特性を熟知した上で版画制作に取り組んでいます。

素晴らしいオリジナル版画作品を作り続けている作家たちが国内外に大勢います。そしてそれらのオリジナル作品のほうが大抵は東山や平山のエスタンプより安く手に入ります。よくよく考え、本当のギャラリストのアドバイスを得てご購入ください。

2/3(土) 吉田神社に福鬼現る!!

 吉田神社の節分祭2/2に毎年厄払いの儀式である追儺(ついな)式が行われ、鬼が方相氏によって追い払われます。この儀式は平安時代から続く由緒ある儀式です。

そのあくる日、3日に追い払われた鬼が改心し参拝者に福を与える行事が行われています。改心した鬼に頭を障ってもらったお子さんは成績が上るなど(?)のご利益があるとのことです。
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福を与えて回る鬼。午後1時、3時、5時と3回周ります。

今年は2日午前中は雪模様でしたが午後から晴れました。また、3日は快晴で暖かく例年にない賑わいを見せました。

今年見逃した方は来年是非、由緒ある吉田神社節分祭をお見逃しなく!
また、当方は大元宮の西詰所でご奉仕をしています。


2/2(金) 藤岡氏の解説でオノサト・トシノブ展を見学!

 2月2日(金)、予約のあったグループ(源氏物語を読み解く会)十数名が会期中のオノサト・トシノブ展を観にこられました。このグループにオノサト・トシノブの大コレクターである藤岡時彦氏が随行されオノサトを解説されました。

藤岡氏は元三井物産勤務で60年代からオノサト・トシノブの作品を蒐集されてきており油彩60点を持っておられますが、奥様がなくなって後に10数点を東京国立近代美術館に寄贈されています。

東京在住中は自宅を私設オノサト美術館にし開放されていました。しかし、昨年末京都に住居を移し美術館は閉館にされたとのことです。

作品のみならず、オノサトの個展、展示会案内、新聞記事、雑誌記事などの掲載記事など含めオノサトに関する資料は網羅し蒐集されています。

藤岡氏は三井物産勤務の時代は海外にも出張されていますが、世界の美術館巡りも散々されてきたようで、その中でオノサトは後世に残る偉大な画家だと感じ、オノサトの作品を集中的に蒐集したのだと言っておられました。

東京国立近代美術館に寄贈された作品は近代美術館が所蔵する優秀作品のベスト100に入っています。

当ギャラリーで展示したものは版画だけですが、グループの皆さんも感心しながら藤岡氏の話に耳を傾け、絵を鑑賞されました。
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絵を解説する藤岡氏。
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オノサト展を鑑賞するグループ

2/1(木) 美術系大学卒業制作展 第1弾京都精華大学!

 京都にある美術系大学の卒業制作展が京都市美術館で始まりました。私は毎年できる限り各大学の卒業制作展を見に行くようにしています。学生たちの若々しいエネルギーに接するとこちらまで元気になってきます。また、どんな面白いものが出てくるのか楽しみです。

日程は下記のとおりです。

1/31~2/4 京都精華大学芸術学部
2/7~2/11 京都嵯峨芸術大学
2/14~2/18 京都市芸術大学
2/21~2/25 大阪成蹊大学芸術学部
2/28~3/4 京都造形芸術大学

その第1弾の京都精華大学芸術学部の卒業制作展を見に行ってきました。
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精華大学は日本で唯一マンガ学部があります。さすがに全国からつわものが集まってくるのか本当に”ウマイ”ですね。カートゥーンマンガはプロの領域に達している学生が多いですね。
私が専門とする版画ですが著しく目立つ作品は残念ながらありませんでした。しかしながら版画の大学院生で河村悠介さんの作品が注目です。彼の作品は環境アートと言うべきもので、湘南海岸に打ち寄せる波を写し取るとるということによって酸性化していく海辺の実態を告発しています。彼の今後が楽しみです。
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陶芸や立体造形、日本画も昨年よりも力の入った作品があったように思います。
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「映像」を見る時間がありませんでしたが全般的には傑出した作品はなく今後の努力を期待します。

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