アートゾーン神楽岡美芸短信

ギャラリストが様々な角度から日記風に伝える展示会通信です。

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7/28(土) 韓国ヘイリ芸術村の日本現代美術祭で舟田潤子デビュー

 7/3~29まで開催されている「Japanese contemporary art festival」に版画分野の日本代表で参加されました。

 この美術祭には絵画では辰野登恵子や小林孝亘など、彫刻では植松奎二や青木野枝など、写真では荒木経惟やオノデラユキなど各分野で活躍している気鋭の作家が選出され、版画部門では舟田潤子他2名が選出され全体で40名ほどが出展しました。

 舟田潤子は版画分野では全くの新人で今回のような抜擢は異例のことでしょう。

 韓国のヘイリ芸術村はソウルから1時間程度のところにあり、10年ほど前から今も開発途上の村で、美術館、博物館、画廊、芸術家村などが集合しています。下記はその地図です。
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広大な土地に開発されているので展示会場が点在しており、会場探しが結構大変だったそうです。

舟田さんは3日のレセプションに参加された後、3日間滞在し多くの作家や画廊関係者と知り合いになり、大変勉強になったと話しておられました。

下記は豪華な作家紹介冊子です。
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舟田さんはおおきな部屋の1壁面を飾られ、ひときわ目立っていたようです。下記は展示会場です。
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 今回の展示場の写真は舟田さんのファンの松田氏の韓国在住の姪御さんが撮影されたものです。また、会場地図と作家紹介図は録舟田さんが持って帰えられたものです。

 舟田さんは今回の抜擢をばねにさらに飛躍されていかれると思っています。ファンの皆さん応援をお願いします。

 フレー、フレー 舟田潤子さん!!!!!
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7/24(火) 大阪のアートフェア紹介

 4/20(金)~22(日)の間、大阪「堂島ホテル」の8・9階を借り切って大阪を中心とした26画廊(京都、東京、名古屋も参加)が集まりアートフェアを開きました。

 私は21日(土)に興味のあるシンポジウムがあったのでみにい来ました。
 シンポジウムのタイトル「アートをサポートする企業の文化戦略」と言うものです。下記はシンポジウムの風景です。

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 シンポの会場は既に満席で立って聞きました。パネラーはサントリー美術館副館長、大日本印刷ICC本部企画開発室室長、エルメスゼネラルマネージャーの3名で、まず各社のメセナ活動の実態報告がありました。

 サントリーは利益の1/3を文化活動に使われるそうです。その理由は当社は企業イメージUPによって商品の付加価値が高まるので、戦略上そうしている。社内的にもコンセンサスが得られているとの事だった。

 大日本印刷はあらゆる印刷から映像などイメージコンテンツまで扱っている。コマーシャルデザインなどのコンペや展示会を打つことで企業イメージ向上と社会貢献を果たしたい。社内コンセンサスを得る努力は必要であるとの事だった。

 エルメスはエルメスの企業活動そのものが文化活動と切り離せないものと認識している。極当然のように文化活動をしているのでメセナ活動とは思っていない。芸術は企業生命の一部と思っているとの事だった。

 上記3社は企業活動が文化芸術活動に密着ないし隣接している企業体なので文化活動に力が入っているのでしょう。

 しかし、大きな利益を上げながらメセナ活動に消極的な企業のほうが多いですね。文化活動は利益を生まないから社内コンセンサスが得にくいことも大きな理由でしょう。しかし、日本の企業文化のレベルを高めるのはもっと積極的に文化芸術活動にかかわるべきでしょう。

 今後、上記3企業がリーダーシップを示してくれると嬉しいですね。

 シンポジウム終了後、アートフェアを見て回りました。ホテルの客室を展示場にして各画廊が現代美術を展示販売をしています。

 各会場とも若い客が多く集まっており、関西でもようやく美術品に関心を持つ層が出てきたように感じました。長い美術界の氷河期が終わろうとしているのではないかとの感触を得ました。下記は展示風景。

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7/15(日) 岸雪絵展は面白い!!

 この1週間雨が続き、おまけに台風4号が日本を縦断していくという最悪の条件下で、岸雪絵展が始まりました。

 昨日(14日(土))のオープニングの時間帯に強風と大雨で本来なら来られるファンもさすがに足止めを食らわれたようで寂しいオープニングパーティでした。

 しかし、台風一過、これなかった方々に是非足を運んでいただきたいと思います。

 雪絵さんは日常見慣れたものを素材に、例えば、スーパーやコンビニに並べられた缶詰、レトルト食品、即席ラーメンなどや最近は子供達のロボットや乗り物のおもちゃなど玩具に至まで、あらゆるものを素材に、それらの素材を上下左右に反転させたり繋いだりして非日常のありえない不思議な世界を作り出します。

 日常見ているものがアートになっている、しかも軽快なタッチで描かれている不思議な世界です。

 いま、岸雪絵さんが新しい形でよみがえらせた、ニュー・ポップ・アートというべきものを是非ご覧ください。

 下記に、展示されている作品を3点ほど紹介します。

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岸雪絵展 ~7/31(火)

7/13(金) 期待の新人「岸雪絵展」はじまる!

 今日(7/13)から岸雪絵展が始まります。

 岸雪絵作品はコンビニやスーパーで日常目にする商品を写し取って、鏡を境に絵が反転し左右や上下に広がっていく風景を描写していますが、よく見るとその中に異質なものが混在していたりしていて虚構の世界を創りだしています。

 それは、絵の中に隠されているものを探し出すだまし絵のような不思議な世界です。

 見慣れた風景のなかに虚構の世界が展開しているので、是非ご覧いただき、その虚構を見抜いてください。そして、なるほど!とうなってください。

 知らず知らずの内に、現代美術の楽しさが判ってきますよ。

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 岸雪絵さんは2005年京都芸術大学大学院修了。京展京都市長賞受賞、国際版画展Print Tokyo 2007入選など今後が期待されている版画作家です。

岸雪絵展

7/13(金)~31(火)

7/12(木) 海外アート事情の視察を終えて!

 1200年の歴史を持つ、ヴェネチアの町は日本が誇る京都と同様、イタリアが誇る古都ですね。

 第1次世界大戦、第2次世界大戦で一時中断していますが、この歴史都市で100年以上アートフェアが続けられてきたことは驚きです。100数十年前といえば明治中頃です。

 それもその時代のアートを世界から募集し、アートフェアを開催したのですから!

 第1回目は1895年(明治28年)だったそうで22万人の観客が集まったと記録されています。日本は2回目から高村光雲などが日本美術か協会等の推薦で参加しました。

 ヴェネチアは町全体が骨董品のような町ですが、この町で世界の最先端の美術が2年に1回紹介され、数十万人の観光客がそれを見たさに集まってくるのですからすごいものです。

 京都も骨董品のような町です。しかし、かっては時代を先取りしていました。だからこそ江戸時代も京都は日本で文化の中心であり続けたのです。

 旧いものを残しながら新しいものを創造し続けることこそ京都の使命だと思われます。

 京都でヴェネチアと同じように世界中から現代アートを集めるイベントを数年ごとにすればどうでしょう。

 京都の神社仏閣で、鴨川縁で、御所や二条城で、哲学の道で現代美術を見せていけば素晴らしいイベントになるに違いありません。

 京都は保守的な町だと言います。しかし、大学、美術大学も多く、ハイテクノロジーの企業も多くある学術都市でもあります。

 現代美術を見るなら京都だ!となるように京都の美術館も現代美術を積極的に取り上げて欲しいものです。

 

 

 

 

4/10(火) 海外アート事情④-2 大混雑のアート・バーゼル会場!

 世界中の著名な画廊が寄り集まるアート・バーゼルに日本からは4画廊参加していました。

 その4つは村上隆や奈良美智などを扱う小山登美夫ギャラリー、杉本博や束芋などを扱う小柳画廊、森村泰昌や藤本由紀夫などを扱うシューゴウ・アーツ、宮島達男や名和晃平などを扱うSCAIです。

 それでは会場の一部を紹介します。

 村上隆のフィギアでこの隣にあった作品が高値で売れていました。
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 宮島達男、カプーアの作品がでていたSCAI 
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 下記は名和晃平の作品 
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 版画コーナーも充実していました。下記は混雑する版画コーナー。
 
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 私の好きなソル・ルイットです。

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 疲れて休む人たち
 
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 巨大な見本市会場2館がアートフェアの会場に充てられており、300近いギャラリーが出展していましたから、とにかく見て回るだけで大変なエネルギーが要りました。急ぎ足で丸2日間かかりました。

 今回見て感じたことは①アート市場は日本を除いて活況であること、②ピカソやミロの逸品がまだまだ大手ギャラリーの元にあること、③日本ではほとんど見られないドイツ表現主義作家の作品が沢山出ていること、④日本の市場では扱われにくい日本の現代作家が結構沢山取り扱われていること、などです。

 アートバーゼルのような国際的アートマーケットで評価された日本人作家が、相変わらずの風景で残念なことですが、日本に戻って評価されるというのが現状のようですね。

 ところで、アートフェアの一環のイベントで安藤忠男の講演がバーゼルの教会で夕方7時半からありました。

 会場に行くと千人以上は入れるような会場が超満員で、後方には中継用テレビが各所に備え付けられていて我々はテレビ画面で講演を聴きました。それにしても安藤忠男の人気は世界的なのですね。
 
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 大阪弁で話された講演の内容は若い頃の苦労話、光の教会や直島の建築作品の話、環境問題から植林の話、美術館建築でアーチストとコラボしてきたエピソード、100年先を見て100年持つ建築を目指している話、などなど面白く聞きました。

翌15日バーゼルからジュネーブ空港へ直行。昼過ぎのKLMで急ぎ足の視察を終え帰路につきました。


7/6(金) 海外アート事情④-1 バーゼルのアートフェア! 

 今年はヴェネチア・ビエンナーレ(2年に1回)とアート・バーゼル(毎年)とカッセル(独)のアート・フェア(5年に1回)が重なるので注目されていました。何しろ10年に1度のことですから!

 しかし、日程的にカッセルまで足を延ばすことができず諦めることにしました。

 さて、世界一の規模といわれる最も権威のあるアート・バーゼルは世界中の著名な画廊が参加し、顧客も世界中から集まってきます。

 今年は6/13~17のたった4日間ですがバーゼルの町はアートフェアに来る人で溢れ、ホテルは早くから予約しないと取れません。

 我が視察団も3月にホテル予約をしましたが、市内は一つも空いておらず、市内から20kmはなれたバラダインという町にある小さなホテルを予約しました。

 実はバラダインはフランスの領域です。バーゼルはフランスとドイツの境界の間際にあるスイス側の領域です。

 ヴェネチアを12日に発ち、途中ルガノを過ぎた町で1泊し、13日午後4時過ぎにバーゼルに着きました。

 会場周辺はにぎわっていました。7時までオープンでしたが今日は様子だけ見て、バーゼル美術館で開催のジャスパー・ジョーンズを見に行くことにしました。

 常設展も見て、丁度館内で古楽器とソプラノ歌手によるコンサートもあり、旅の疲れを癒してくれ、軽い睡魔に襲われるようなバロック風ソプラノ歌手の歌唱を楽しみました。下記はバーゼル美術館中庭です。
 
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 バーゼルから離れホテルに向かいました。ホテルはモーテルのようなホテルでしたが、バーゼル市街地にホテルを取れなかったセレブな貴婦人方が泊まっているのには驚きでした。アートフェア見学が目的の貴婦人達だったようです。
 
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 翌14日アート・バーゼル会場に向かいました。既に会場のチケット売り場前は長蛇の列でした。
 
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また、館内インフォメーションの前も大混雑でした。このアートフェアが如何に人気があるかわかってもらえると思います。

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 次は館内を案内しましょう。

7/5(木) 海外アート情報③-4 さらば!ヴェネチア・ビエンナーレ!

 6月10日、11日とビエンナーレだけを見て周り、ヴェネチア観光らしいことは出来ずでしたが、12日午前中はグッゲンハイム美術館とコッレール博物館で開催中のエンゾー・クッキー展を最後に見てヴェネチアからわかれることにしました。

 ヴェネチア派の絵画の宝庫であるといわれているアカデミア美術館(本当は見たかったのですが断念しました。)の近くにあるグッゲンハイム美術館から回りました。

 グッゲンハイム美術館はニューヨークとスペインのビルバオにもありますが、ヴェネチアにもあるのですね!米国の富豪ペギー・グッゲンハイムが蒐集したものが収められています。イタリアの巨匠マリノ・マリーニの彫刻やモランディの絵画、そしてピカソ、ブラックから戦後のポロックまで蒐集されています。

 下記はマリノ・マリーニの作品です。運河に面した庭に展示されていました。ニンマリ!ユーモアがありますね。
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 グッゲンハイム美術館はペギーさんが生前に暮らしていた館で運河に面していて気持ちのいい美術館でした。

 グッゲンハイムを出てアカデミア美術館の前に来るとデモ隊にであいました。

 このデモ隊は高齢者達が中心で年金需給問題を取り上げていたようです。和やかな雰囲気ではありましたが?
  
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 日本では年金問題が参議院選挙の争点になっていますがどこの国も同じ問題をかかえているのですね。

 最後にサンマルコ広場の西側にあるコッレール博物館内で開催されているエンゾー・クッキーの個展を見に行きました。

 エンゾー・クッキーはイタリアを代表するコンテンポラリー・アーチストで、クレメンテとサンドロ・キアとともによく知られています。

 夢の中をさまようような非現実空間が描かれていますが、どこかで見た風景でもあったりして不思議な思いをしました。

 ヴェニスは観光だけで回っても1週間はいるでしょう。後ろ髪を引かれながら次の目的地バーゼルへ向うべく水上バスに乗りました。

7/3(火) 海外アート事情③-3 ヴェネチア・ビエンナーレに感動!

 6月10日イタリア館の前でのオープニング・セレモニーの後、イタリア館から見て回りました。

 今回のテーマは「Think with the Senses - Feel with the Mind. Art in the Present Tense」です。

 このテーマの下、ジャルディーニとアスセナーレの両イタリア館での展示は近年流行の映像に偏らず、各国の平面作品を多彩に採用し、かつベテランから実力のある若手までを取り上げ均衡の取れた展示となっており見ごたえがありました。その中で日本人作家は束芋(アニメ)、加藤泉(油彩)、米田知子(写真)、森弘治(ビデオ)、藤森由紀夫(音によるコンセプテュアル・アート)などが取り上げられていました。

イタリア館内を練り歩くパフォーマンス女性
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下記は展示されていた加藤泉の油彩
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 また、ジャルディーニ会場には各国のパビリオンがあり、各国代表の作家が展示されています。

 日本館は日本代表の岡部昌生の展示でした。

 全館を広島旧国鉄宇品駅プラットフォームの遺跡をフロッタージュ(拓本)で埋め尽くし、広島の被爆石と共に展示していました。

 この作家は今まで知らなかった作家でした。今回初めて作品を見てエネルギッシュな仕事だとは感じましたがその意図するところが理解できず、帰国後しらべてみると被爆という歴史的痕跡をフロッタージュで示そうとするモノのようでした。
 芸術性があるのかどうかについては私は残念ながらよく理解できない作品でした。下記が岡部氏の作品です。

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 下記はドイツ館の作品です。
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 また、アフリカ館が壮大でした。
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 両会場以外にヴェネチア市内各所で展示をしていましたが、リ・ウーハンや森村泰昌もそうでした。下記はリ・ウーハンの展示です。旧い民家を会場として借り展示を展開していました。
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 丸二日、両会場を全部見て回りましたが、残念ながら市内に散らばる展示場はほとんど見る時間がなく悔しい思いをしました。下記はレアトル橋の前でホット一息しているところです。 
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 ヴェネチア・ビエンナーレは期間中、市内各地で音楽祭や演劇が繰り広げられる多彩なフェスティバルで、全貌を知るには1週間程度滞在してもわからないでしょう。ましてや二日では無理でした。

 しかし、夕方から行われるコンサートの一つに参加し楽しみました。

 帰国後、たまたま「情熱大陸」をみていたらコンテンポラリー・ダンスの森田開次がヴェネチア・ビエンナーレのダンス・コンペに日本代表で出ていたことを知りました。そういえば、市内各地にポスターが貼られていましたね!

7/2(月) 青木野枝展!残すところ後1週間です!

 7月10日まで青木野枝展を開催していますが、「月刊ギャラリー7月号」のアーティスト訪問に青木野枝が特集されていますので紹介します。下記は「月刊ギャラリー」の特集記事の表題です。

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 下記は記事の内容の一部ですが、今回は2年ぶりに制作された版画などの制作についての取材記事です。このページは版画大作2点が掲載されていますので転記しました。なお、今回の版画は当ギャラリーでの発表が最初です。

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 実は6月30日(土)に青木野枝さんが来廊、多くのファンと野枝さんとの話が弾みました。また、京都造形大学大学院院長高階秀爾先生が来られ野枝さんと制作についての質問などもあり野枝さんは感激の様子でした。下記は高階先生と野枝さんが彫刻作品を前にしての写真です。

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 また、下記はファンが集っているところです。

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 現代美術の旗手青木野枝さんの作品展は後1週間です。京都では唯一3年前に当ギャラリーが紹介しただけでなじみがありませんが、世界的に評価されている素晴らしい作家です。是非足をお運びいただき、現代美術の面白さをこの目で見て、身体で感じていただきたいと思います。

青木野枝展 ~7/10(火)

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