アートゾーン神楽岡美芸短信

ギャラリストが様々な角度から日記風に伝える展示会通信です。

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9/30(水) 片平菜摘子木版画展でコンサート開催す!

 片平菜摘子木版画展をバックにヴァイオリンとピアノのコンサートを行いました。

 9月27日(日)
 ◎ヴァイオリンとピアノのコンサート
   ~のどかな風景に宿る調べ~
  出演:谷口朋子(ヴァイオリン) 田中靖子(ピアノ)

IMG_3698.jpg

 演奏に入る前に片平さんから自己紹介を得て後、淡く牧歌的な片平作品をバックに前半はロシアの作曲家(シュニトケとプロコフィエフ)の曲と後半はフランスの作曲家ショーソンの曲が披露され、特にショーソンの大らかで伸びやかな曲は片平作品にぴったりで30名余りのファンを魅了しました。

 演奏を聞き入る片平さん。

IMG_3699.jpg

 演奏終了後、ささやかながら慣例に従い、ビールやスナック類で和やかなパーティに入り、来客者と演奏家と片平さんたちは大いに歓談し楽しみました。

 
 
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9/27(日) 片平菜摘子さん! 小さい頃の思い出は何ですか?

 現在、下記日程で片平菜摘子木版画展を開催しています。

 片平菜摘子木版画展 ~10月6日(火)

 まず作品を観てみましょう。

森への道Ⅱ縮小

 子供のころ、公園で木登りをしたり、走り回ったりした記憶が誰でもあります。

 また、近くの公園を歩くとこのようなこども達が楽しく遊んでいる風景を見かけます。

 そこで、片平さんに訊ねました。小さい頃の思いではなんですか。

 「思い出すのは何気ない日常の断片ばかりです。
  
 友だちと遊んだり、悪い点を取ったテストを持ち帰るのが嫌で気が重い帰り道だったり、田舎のおばあちゃん家の仏間で寝るのが怖かったり。
    
 そういえば、毎年クリスマスが来るのが待ち遠しかったです。部屋を暗くしてろうそくを灯し、音楽を流して、母の料理と近所で買ったケーキを食べる、ささやかな夜が大好きでした。」

 なるほど、だから何気ない日常の断片の記憶の重なりが淡い色彩で表現された作品が多いのですね。

 平凡な日常の生活の中で幸せ一杯の子供時代が目に見えるようです。

 一杯のコーヒーを飲みながらクラシックの旋律をバックに片平さんの作品を眺めると至福の時間が流れると思います。

 是非ご覧下さい。


9/25(金) 片平菜摘子さん!何故版画を制作するのですか?

 版画と言うのは製版するまでのプロセス、さらに刷る工程が加わるので、作品完成までに相当な時間を要するものです。また、製版技術、刷る技術を当然ながらマスターしていなくてはなりません。

 しかし、直筆のものは、上記のプロセスは不要です。だから、誰でもできます。しかし、不思議なことに直筆のものが言われなく版画より評価されたりします。

 版画において評価が下る唯一の理由は直筆のものは1枚しかない、版画は複数枚数アルと言うだけです。作品の良し悪しの評価が伴っていないのです。

まず、作品を観てみましょう。

かなたのちかくⅥ縮小

 そこで、片平菜摘子さんに「何故版画を制作するのですか?」と聞きました。

 「 一つの作品を何枚か摺ることができ、より多くの方の手にとっていただけるからです。

 けれども、木目を出したり、微妙な色みを出すにはなかなか一度で決まらず、まったく同じものはできません。そのときの湿度、和紙の湿り具合、絵具の水の量、手の動かしかたなど、さまざまな条件が重なり合って、やっとでき上がります。まだまだ修行が足りませんね…笑

 これはとっても悩ましいことで、投げ出したくなることもしばしばです。でも、これが木版のおもしろさかもしれません。

 板から和紙をはがし、思いもよらぬ自然の風合いが写し取られると、祈りのような、感謝の気持ちが溢れることがあります。このような筆では得られない木版特有の柔らかな色面や風合いがすきです。

 また、版画の特性である偶然性や間接的作業が、テーマであるあいまいさを表現するのに合っていると思っています。

 機械刷りの複製とは異なるので、手づくり独特のあたたかみを感じていただけたら嬉しいです。」

 片平さんが言ってるように、木版が独特の味わいを出すために大変な試行錯誤、努力をされています。

 しかし直筆では得られない木版画の味わいに魅せられて作品つくりをしているのです。しかも、手作りでしか得られない味わいなのです。

 どうか、木版画の味を納得いくまで楽しんでください。

 片平菜摘子木版画展 ~10月6日(火)


 

9/24(木) 片平菜摘子さん!作品の特徴は?

 片平菜摘子さんに作品の特徴を訊ねました。

 「日常というモチーフと、空間や色でしょうか。
 自分で撮った写真を参考にすることがありますが、空間は写真を撮る段階で切り口を探ったり、気になるものをピックアップして自由に配置したりしながら、しっくりする空間を探ります。色は、摺りながらイメージに近づけます。」

下記作品を観てみましょう。

まぶたを閉じる縮小

 このような風景はテラスのあるレストランや、ある公園の一角に見られる日常の風景ですね。

 この版画も彼女は写真からある景色を切り取り再構成し、穏やかな日常の一日へと変身させたのかもしれません。

 どの作品も対象物の輪郭が描かれておらず、境界が色面で隔てられているだけで、しかも大抵が暖色で淡彩ですから、画面全体から体温のような温かさが伝わってきます。

 モチーフは日常の何気ない風景、空間構成は色面だけで描き輪郭を描かない、色彩は淡彩を使用すというスタイルを創り上げています。

 しかし、最も大きな特徴はやはり「日常風景の切り口」にあるのではないでしょうか。

 片平菜摘子木版画展は ~10月6日(火) です。

是非ご覧下さい。

9/21(月) 片平菜摘子さん、テーマは何でしょうか?

 現在、片平菜摘子木版画展を開催しています。(~10/6)

テーマはかなたのちかく

 何処かの街角で見かける風景ですね。観光バスでしょうか。これから旅行に出発かもしてません。バスの中で楽しそうに話し合ってる声が聞こえてきそうです。

 そんななんでもない風景を淡いトーンの木版画に仕立てます。

 そこで、片平さんに訊ねました。今回のテーマは何でしょう?

 「私たちがいる現在、「近く」と、ふと思い出す懐かしい風景や、なんとなく頭について離れない不確かな記憶、「彼方」。彼方と近くが交錯して、あいまいなになる。ふいに、孤独が首をもたげる。この気持ちはどこから来て、どこに行くんだろう。ときどきそんなことを思います。

 それぞれの場所で、それぞれの思いを胸に過ごす私たちの日常は孤独でいとおしいものです。淡々と過ぎる時とともに、変化し、あいまいに積み重なっていく経験や情報。それは、混沌とした社会の狭間で、ぶれることのない私たちの存在そのものだと思います。

 過ぎていく日々を、内に潜むあいまいさを、もう一度見つめてほしい。
 
 この不確かなイメージ、「かなた」と「ちかく」を繋ぎ合わせることが私のテーマです。きっとこれからも変わらないと思います。」

 なるほど! 片平さんの淡いトーンでほとんど全ての木版画作品が刷られていますが、現在と懐かしい過去の思い出とが折り重なりあい、エキスとして表出されたものだから、あえて淡い色合いで表現されているのですね!!

 心地よい色調と単純化された画面を見ているうちにα波が充満しますよ!

 

9/18(金) 新鋭・片平菜摘子木版画展いよいよ開催!!

 片平菜摘子は暖かい眼差しで何気ない風景を淡く暖かい色彩で描きます。

かなたのちかくⅣ縮小


 きっと、あなたは日常の中でこのような風景を目にされているでしょう。

 平凡な景色ですが、親子や家族や仲間たちが交わる心温まる一こまだと思います。

 いよいよ始まります。

 片平菜摘子木版画展
 9月18日(金)~10月6日(火)
 

 是非、ご覧下さい。

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