アートゾーン神楽岡美芸短信

ギャラリストが様々な角度から日記風に伝える展示会通信です。

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小林敬生先生のアート・トークにファンが詰め掛ける!!

 3月28日(日)15:00から小林敬生先生のアートトークを行いました。

 テーマは「版画の過去、現在そして未来は!」でした。

 会場には40名を越えるファンや小林先生の友人達が集まりました。

 ヨーロッパと日本の版画の歴史をスライドでその時代の作品を見せ解説を加えながら進行され、興味深い話が色々聞くことが出来ました。

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 また、アート・トーク終了後は懇親パーティを開きワインやジュースを飲みながら小林先生を中心に楽しく話し合い盛り上がりました。

 
 
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第78回日本版画協会展で個展開催の作家たちが受賞!!

 弊店で個展やグループ展をした作家たちが第78回日本版画協会展で受賞しました。

 二階武宏  準会員優秀賞(FF賞)
 渡邊加奈子 A部門奨励賞
 片平菜摘子 B部門奨励賞
 野嶋 革  日本版画協会賞

 作家の皆さまおめでとうございます。

 あらためて上記作家たちをご紹介しましょう。

 ◎二階武宏さん
  京都精華大学を2003年に卒業です。当店が開業した年です。卒業展を見に行ったときに彼の作品を観ました。バイクを描いた木口木版作品でその斬新な捉えかたに魅了されました。そのバイクの作品が版画協会展で新人賞を取りました。その後も高知国際版画トリエンナーレなどで受賞を続けています。今年に入ってすでに鹿沼市川上澄生美術館木版画大賞展で準大賞を受賞しています。当店では彼の作品は学生時代の作品も含め全作品を扱っています。また、今年7月に開催されるアートフェア「アート大阪」に彼の作品を出品する予定です。

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 ◎渡邊加奈子さん
  昨年5月に渡邊加奈子木版画展を当店で開催しました。昨年飛騨高山現代木版画ビエンナーレ展で優秀賞受賞をはじめ今までに数々の賞を受賞してきました。白黒を基調にした水墨画のような色調でありながらモダンな絵がきを展開するイメージ豊かな作家です。当店はその魅力に取り付かれており今後の活躍を期待していたところに入ってきた朗報です。彼女の作品は沢山扱っています。

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 ◎片平菜摘子
  昨年9月に片平菜摘子木版画展を当店で開催しました。片平さんは版画協会展に過去何回か出されておりそのたびに賞候補に挙がっていました。2、3年前から注目してきて昨年個展をしたのですが、今回その力が認められ当店としても嬉しい限りです。今後の活躍を期待しています。

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 ◎野嶋 革 
  毎年京都市芸術大学在学生及び大学院生の在校生展(Porto di Stampa )を行っています。彼が大学院生の時代に当店で展示をしましたが、それ以降注目をしていました。そして個展を依頼していました。彼は公募展に今まで出さなかったのですが何を思ったのか版画協会展に初応募したようで、それが何と版画協会で最も大きい賞である大賞を受賞したのです。重厚な銅版画は一見写真のように見えますが銅版画独特のマチエールがあり現物を見なければわからない趣があります。来年の9月に個展をすることになっています。

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版画入門2!それでは銅版画を学びましょう!!

 版画入門の1回目は木版画でした。今回は銅版画を学びましょう。

 銅版画はヨーロッパで始まりました。

 ヨーロッパ中世の絵画は旧約聖書や新約聖書を題材にした絵画やギリシャ神話から取材した絵画がほとんどです。それら宗教絵画や宮廷絵画の発注者は教会と貴族達でありました。

 これら絵画は権力を誇示するものであり庶民の手に入るものではなかったのです。

 しかし、15世紀にルネッサンス運動が起こり禁欲的な世界から精神開放を謳う社会へと移行して行きダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエル達が活躍しました。また並行して宗教改革運動も起こりました。

 その時代に新宗教普及のため銅版画が利用されそれらが庶民の手に渡りました。銅版画作成を担ったのは金工師たち職人でしたが教会お抱えの画家や宮廷お抱えの画家達の中にも銅版画をするものが出てきました。デューラーが有名です。

 17世紀には入るとレンブラントが優れた版画作品を残しました。

 それ以降多くの作家達の作品は版画工房の職人達によって版画になり広く庶民の手にわたるようになりました。また、18世紀に産業革命が起こりゴヤなど新しいタイプの画家達が生まれ彼らは銅版画もしました。

 このように銅版画はヨーロッパで長い歴史をもちますが、日本に入ってきたのは幕末のようで司馬江漢が最初に作品を作ったようです。

 それでは銅版画技術についてお話します。

 直接法と間接法があります。

 直接法は鉄筆(ビュランまたはニードルという器具)で直接銅版を彫り、その溝に絵の具をつめて紙に転写する方法です。

 ビュラン彫りをエングレービング、ニードルで彫ったものをドライポイントといいます。

 さらに、鉄筆で縦横に細かい線を引き、その目をヘラで潰すことで図柄を描き絵の具をつめ転写する方法をメゾチントといいます。

 間接法は銅板を腐食剤(通常希硝酸や塩化第二鉄です。)で腐蝕した後溝に絵の具をつめ紙に転写する方法です。

 この方法にエッチングとアクアチントの二つの方法があります。

 エッチングは銅板に防食材(グランドという。)を塗った後鉄筆で絵を描き(描かれたところの防食材が剥がれます)、その後腐食剤で腐蝕する方法です。

 アクアチントは銅板上全面に松脂の粉を落とし接着してから腐蝕し、絵の具を詰め紙に転写する方法です。全面黒くしないためには部分的にヘラで銅板を平らにしたりマスキングしたりして絵を描くことが出来ます。

 このように銅版画は様々なテクニックがあり奥の深いものですが、日本の作家も戦後世界的に活躍した作家として長谷川潔、浜口陽三、池田満寿夫たちが有名です。

 当店が扱う作家は下記の通りです。

 池田満寿夫
 山本容子
 山下清澄
 中林忠良
 海老塚耕一
 木村茂
 斎藤カオル
 綿引明浩
 安藤真司
 今村由男
 樋勝朋巳
 深沢幸雄
 林孝彦
 橘宣郁子
 坂東壮一
 吉村佳映
 など

詳しくはHPをご覧下さい。

 HP http://artzone-kaguraoka.com 

なお、3月30日から日本版画協会展が京都市美術館で始まりますが、様々なテクニックの版画が並びますので是非ご覧下さい。上記にあげた銅板テクニックを駆使した作家たちもたくさんいます。参考になるのではないでしょうか。
 

   
 

 

木口木版の革命家!小林敬生先生のアート・トークは3/28(日)15:00!!

 アートゾーン神楽岡で下記アート・トークを行います。
 
 3月28日(日)15:00~
 講師:小林敬生先生(版画家、多摩美術大学教授、日本版画協会会員)
 演題:版画の過去・現在そして未来は!
 場所:アートゾーン神楽岡(http://artzone-kaguraoka.com


 版画の歴史は絵画の歴史であり、版画テクニックの歴史であり、印刷技術とも連動した歴史でもあり興味が尽きません。版画の奥深さを知るにはこの講演は聞き逃せません。

 また、アートトーク終了後、皆様とともにささやかなパーティを開催します。
 是非ご参加下さい。

 なお、小林敬生木口木版画展(~4/4)を現在開催しています。

展示風景1
 

版画入門!まず木版画から学びましょう!!

 弊店は若干他のものも扱いますがほとんど版画専門の店舗です。

 現代の版画作家を中心に3週間のスパーンで年間12回ほど企画展を開催しています。

 初めて版画をご覧になる方はほとんど木版画しかご存じなく、簡単に何枚でもすれるというように思われているようです。

 ところで、今年初めて日本版画協会展が京都で開催されます。また、日本版画協会の重鎮で居られる小林敬生先生の木口木版画展を弊店で開催しています。

 これを機に版画の基礎をお話しようと思います。

 版画テクニックを大別すると4種類あります。木版画、銅版画、リトグラフ、セリグラフの4版種です。

 では木版画から始めましょう。
 
 木版画は通常桜の木やベニヤ板を彫り、凸版に彩色し紙に転写する方法です。日本では浮世絵版画として江戸時代にその技術は大変な発達をしました。

 浮世絵版画は版元が画家、彫師、摺師を囲い分業体制で版画作品を作っていました。町人文化が栄え繁栄を極めていた時代に、その時代のニーズに合わせて歌舞伎役者の首絵、美人絵、風景画などを描く個性のある作家の意向を受けてテクニックを極めた彫師と摺師が版画として完成させました。

 町衆はプロマイドとして役者絵を買い、美人画を買いました。また、旅行に行ったつもりで絵葉書のように風景版画を買いました。また、ふすまなどに版画などを貼ったのです。このように町衆の家屋には版画などの美術品が日常的に見ることが出来たのです。

 幕末から明治期にかけ西欧化の波が押し寄せてきました。その上写真技術が日本に入ってきました。

 日本の伝統文化、技術が西欧化の波に飲み込まれて衰退し浮世絵版画も衰退します。

 この衰退時期に浮世絵版画がヨーロッパに流れその斬新な表現形式にヨーロッパの画家達を驚かせジャポニズム・ブームを興しました。

 明治以降、岡倉天心、フェノロサなどの努力により洋画に対抗し日本画の見直しがされました。

 ところが、版画はその蚊帳の外に置かれました。

 しかし、明治後期から大正期にかけ創作版画運動が興ります。芸術活動は自己表現活動だということで自画、自彫、自摺でなければならないというのです。

 この創作版画運動の先導役を果たしたのが恩地幸四郎などの木版画を制作する作家たちでした。

 このようにして、徐々にですが版画が他の美術ジャンルと対等な位置づけを得ることとなり戦後に至りました。

 このように戦後は永い伝統の上に立ち多くの優れた木版画作家がゾクゾクと生まれ今日に至っています。

 弊店が取り扱っている木版画作家を紹介しましょう。

 ◎黒崎 彰   国際的に有名な作家。版画界の重鎮   
 ◎小林敬生   木口木版の世界を広げた稀有な作家
 ◎山中 現   叙情的な世界を創り上げる人気作家
 ◎筆塚稔尚   重厚な抽象世界を展開する
 ◎柄澤 斉   詩的表現で木口版画を見せる         
 ◎篠原奎次   アメリカ在住。神秘的自然を描く
 ◎渡邊加奈子  水墨画のような白黒の世界を展開する
 ◎片平菜摘子  日常の平凡な世界を切り取り表現
 ◎二階武宏   アニメ世界と木口の緻密表現をドッキング
 ◎金テヒョク  韓国の作家。白黒の重厚な世界を展開
 など

 詳しくはHPをご覧下さい。

 HP http://www.artzone-kaguraoka.com
 
    

小林敬生木口木版画展の展示風景ー大画面に微細な描写!ー驚嘆の世界

 昨日小林敬生氏から作品33点が届きました。

 早速、梱包を解き作品を取り出す作業ですが、大きい作品が多く一苦労です。とりあえず全作品を取り出しどのように展示をするかを検討します。

 最も大きい作品の額縁サイズは129×154cmもあります。まずはこれから展示です。一人ではとても持ち上がりませんから2人仕事ですが、この作品は地下1階玄関入り口側面に飾ることにしました。

 このようにして大きい作品から順次展示場所を決めていきます。小作品は階段壁面です。

 木口木版画は固い樫や柘植の木を輪切りにし、その断面を磨き上げビュランという鋭利な彫刻等で彫り進める版画です。だから通常は小さな作品が多いのですが、小林氏は版木を寄木にして大きい作品をつくることで新しい境地を開きました。

 巨大な画面に蝶やトンボなどの昆虫、鼠やウサギなどの小さな動物からトラやゾウなどの大きな動物、さらにいろんな鳥類までびっしりと書き込まれていて、それらの動物が生い茂る森の中で共生している様子が描きこまれています。

 それぞれの緻密な描写の集合体ともいえる大画面を見ると、誰もが驚くに違いありません。

 実際に現物を見ないとこの迫力は伝わらないでしょう。大画面の部分を取り上げてもそれぞれが作品として成り立つほど緻密な作品です。是非ご覧いただきたい作家です。

展示風景2

 上記に展示風景を載せましたが細かい画面の描きこみが分かりませんね。

 あなたの目で是非この描写力を確かめてください。

 展示の会期は下記の通りです。

 小林敬生木口木版画展 3月19日(金)~4月4日(日)
            11:00~19:00 水・木休み
            場 所 アートゾーン神楽岡
            http://www.artzone-kaguraoka.com
 是非ご覧下さい。





 

小林敬生木口木版画展!3月19日(金)から始まる!!

 自然保護の視点から動植物と人間の共生を訴える作品を作り、また大作の木口木版画を作る作家として第一線で活躍している小林敬生氏の個展です。

 小林氏は日本版画協会の発展の要として活動してこられ多くの作家を育成され、一方多摩美術大学教授として学生達を指導されてこられました。

 小林1縮

 上記は2008年の作品です。大自然の中にいろんな動物とともに原始的な生活を営む人間達が描かれておりユートピアの世界を醸しだしています。

 以前の作品は文明社会が倒壊し廃墟と化したビル群に巨木が茂り動物達が徘徊しているような文明社会と自然との葛藤を描いたものが多かったのですが、近年の作品はより自然に対する畏敬の念を強調した作品となっています。

 会期は下記の通りです。

 小林敬生木口木版画展 3月19日(金)~4月4日(日)

 ところで、すでにブログで紹介しましたが第78回日本版画協会展が京都市美術館で3月30日から開催されますが、その前哨戦として当個展が行われます。

 そのこともあって版画協会展の見所も含め版画の歴史的経緯と今日的課題などをテーマにアート・トークを下記の通りされます。

 小林敬生のアート・トーク

 ◎講  師 小林敬生
 ◎タイトル 「版画の過去・現代そして未来は」
 ◎日  時 3月28日(日)15:00
 ◎参  加 無料 
 ◎終 了 後 ささやかなパーティを開催しますのでご参加下さい。 


 なお小林敬生木口木版展開催中にご来場のお客様には全員

 第78回日本版画協会展の招待入場券を進呈します。


 皆さまのご来場をお待ちしております。

  

桜のたよりとともに京都の町に展開する版画展いろいろ!

 下記のポスターをご覧下さい。

版画展ポスター

 第78回日本版画協会展のポスターです。

 今年が78回目となる歴史のある版画展でこの公募展から多くの著名な版画作家が生まれました。

 しかし、この版画展は毎年東京都立美術館で開催され京都には馴染みのない展示会でした。

 ところが、東京都立美術館が今年と来年にわたり大改修を行うため、今年と来年の2年にわたり京都市美術館で開催されることとなりました。

 日本版画協会の前身は大正7年に創設された日本創作版画協会です。これを立ち上げたのは山本鼎、織田一磨、恩地幸四郎、萬鉄五郎などでした。その後昭和6年に日本版画協会と名乗ることとなり恩地幸四郎を中心に発展してきました。

 現在は会員、準会員を含めると350名を越える大所帯となっていますが、作家達にとって版画協会が主催する公募展での受賞することが自立できる第一歩といえます。

 このような歴史ある第78回日本版画協会展が開かれるのです。是非ご覧下さい。

◎第78回日本版画協会展 
3月31日(水)~4月18日(日) 
於いて 京都市美術館


また、日本版画協会展開催に伴いこの期間とその前後に様々な版画展が開催されます。

◎現代版画21人展  3月27日(土)~4月25日(日)於いて ギャラリー・Kazahana
◎現代版画の精鋭たち 4月2日(土) ~4月18日(日)於いて JARFO
◎版画KYOTO7     4月6日(火)~ 4月11日(日)於いて ギャラリー佐野


さらに

個展として
◎小林敬生木口木版画展 3月19日(金)~4月4日(日)於いて アートゾーン神楽岡
◎黒崎彰木版画展 4月2日(金)~4月25日(日)於いて ギャルリー宮脇

など

 このように3月後半から4月下旬まで京都市全体が版画フェスティバル会場となりますのでご注目頂き、これを機会に版画の面白さを満喫しましょう。

 
 

Yanawit巡回展 堺市のギャラリー(Galleryいろはに)で始まる!

 昨年12月にタイの作家の Yanawit Kunchaethong Exhibition を開催し大好評を得ました。

弊店はタイの森から採取した天然顔料で刷り上げたヤナウィット氏の作品の芸術性と斬新な技法に共鳴し、多くの日本の方々に見ていただきたいと考え、巡回展の呼びかけをしてきました。

 幸い、大阪府堺市の「Galleryいろはに」のオーナー様が賛同してくださり下記日程で巡回展が開催されることになりました。

 Yanawit Kunchaethong Exhibition 
 3月5日(金)~10日(水) 11:00~18:00
 於いて GALLERYいろはに
 〒590-0953大阪府堺市甲斐町東1-2-29(詳細は下記地図参照)
 TEL072-232-1682


 昨日、作品を搬入し展示準備を終えました。下記が展示の様子です。

いろはに展示風景2

いろはに展示風景3

 「GALLERYいろはに」のMAP
いろはに地図

「GALLERYいろはに」は堺市の商店街に位置しきれいな画廊です。

 是非、大阪近辺の皆さまお立ち寄り下さい。



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