アートゾーン神楽岡美芸短信

ギャラリストが様々な角度から日記風に伝える展示会通信です。

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アートフェア「ART OSAKA」に参加します。是非ご覧下さい!!

 大阪「堂島ホテル」で毎年行われるアートフェア「ART OSAKA」に今年も参加します。

ART OSAKA

 ART OSAKA 7月9日(金)プレス関係者、招待者のみ
         10日(土)12:00~19:00
         11日(日)12:00~19:00

 「アートゾーン神楽岡」は堂島ホテル901号室です。

 ART OSAKA のホームページ http://www.artosaka.jp

 アートフェアといえば毎年スイスのバーゼルで行われるものが最も有名で、このアートフェアには著名な世界のギャラリーが出品し世界中のセレブが注目しています。

 日本のアートフェアは歴史が浅く市場も小さく世界的に注目されているとはいいがたいのですが、それでも「ART OSAKA」は日本の中では古く現代アートを扱う全国の40余りのギャラリーと韓国や台湾などのギャラリーが参加する内容の濃いものでアートファンから注目されている大変賑わうフェアです。

 当店「アートゾーン神楽岡」は下記の5名の作家の作品を出展します。

 山下清澄(②) 卓越した銅版画技術を駆使して幻想的作品を創る作家で三島由紀夫や寺山修司も注目したベテラン作家。
 綿引明浩(④) キュートなキャラクターが登場し縦横に画面を駆け巡る独特の世界を平面や立体で創る作家。
 石井康博(①) 人形か、フィギアか、オブジェか、単なる人形ではなくいろんな仕掛けをすることで見るものを驚かせる。
 二階武宏(③) アニメ世界から飛び出たような不思議な生物を木口木版で緻密に描く
 舟田潤子(⑤) サーカスが好きというように力強いシャープな線と大胆な面で躍動感のある絵画を描く


ART OSAKA1

「ART OSAKA」は毎年ファンが殺到し時間によっては大変混雑するためゆっくりと見ていただく時間がとれないこともあり、「アートゾーン神楽岡」は下記日程で京都のホームグラウンドであるマイギャラリーに戻り、「AFTER ART OSAKA」というタイトルで規模を広げゆっくりとご覧いただけるような場を設けます。

 7月16日(金)~25日(日) 11:00~19:00 会期中無休

 アートゾーン神楽岡のホームページ http://www.artzone-kaguraoka.com

 こちらも是非ご参加下さい。









 

     
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古典芸能琵琶の演奏会を聞きに行く!

 琵琶の演奏を聞いたことがありますか?

 10月後半から11月にかけて水墨画風の日本画家マツダジュンイチ展を開催します。

 マツダジュンイチが描く白黒の雄大な画面に合うような演奏会をしたいと考えていましたが、ある食事の席で琵琶の先生をご存知の方がおられたので、その方に紹介していただきました。

 琵琶の先生は甲斐元薫氏、琵琶師匠名は菊友帆要輔と名乗っておられます。先生は平家琵琶、筑前琵琶以外に胡弓、一弦琴、雅楽、地歌三弦など邦楽に通じておられる方と予習をしてから、いざ演奏会へと向かいましました。 
 琵琶の演奏会は箕面のメープルホール3階和室でありました。参加者は20名程度で静かな雰囲気の中はじまりました。

 先生は琵琶楽と平家琵琶、そして胡弓の演奏を、そして筑前琵琶は菅公香先生がされました。

 琵琶演奏は壇ノ浦の合戦などのストーリー性のある物語を節回しを付け演奏に合わし歌うというスタイルです。

 様々な物語が琵琶演奏にあわせ語られます。

 演奏が終わった後、和菓子とお薄が振舞われありがたく頂き、至福の時間をすごさせていただいた次第です。

 当ギャラリーでの演奏会では曲目は初歩的なものを選択していただき、楽器の説明と解説も入れながら進めていただくようにお願いいたしました。 

 きっと、皆さんに受けるのではないかと思っています。 

 マツダジュンイチさんの壮大な絵画をバックにどんな演奏が聴けるのか楽しみです。

 

ワールドサッカー、全米ゴルフ、相撲など尽きない話題!!

 もう日本人総サッカーファンになったと思うほどの盛り上がり!

 スポーツは勝たねばぼろくそに言われるものです。

 それにしても本田君は颯爽として有言実行の若者だ。たのもしい!

 ゴルフでは石川遼君が堂々の2位スタート、しかし33位に終わりましたがたのもしい。

 一方、宮里藍ちゃんが世界ランキング1位になるなど本当に若者はすごい。

 世界の中で互角以上に戦えるアスリートが日本からどんどん出ることは嬉しいことですね。

 一方、国技といわれながら相撲界の賭博汚染は目を覆うばかりだ。

 相撲協会は国から補助を受け、NHKに毎回放映してもらいぬるま湯の体質にどっぷりつかりすぎていたのではないでしょうか。

 自浄能力が完全に欠いていますね。

 まあ、あんなそんなでスポーツの話題は事欠きません。

 でも、美術の世界で地味ながら努力している若者達がたくさんいます。

 当ギャラリーで二人の銅版画展をしていますが二人ともボローニア絵本版画展で入選し絵本を刊行したりしている新人です。

 一人は既に前回紹介した久保貴之さんです。

 今日紹介するのは藤原杏菜さんです。

 藤原さんの銅版画は現代風刺画といえるもので、中世の魔女狩りの時代を風刺したような北欧風タッチで飽食時代の昨今を蛙や牛などで擬人化しコミカルに描いています。

 その個性ある画風はタイトルにも表れ巧みな言葉遊びへと誘ってくれます。

 くっちゃね 09 15×18cm ed30

縮よじれてはぜる 09 20×20 ed30

上の絵のタイトルは「くっちゃね」、下のタイトルは「よじれてはぜる」です。

 藤原杏菜&久保貴之銅版画展 ~7月4日(日) 

 是非ご覧下さい。詳しいご案内は下記HPにアクセスをお願いします。

 アートゾーン神楽岡
 
http://www.artzone-kaguraoka.com 

 

ボローニア国際絵本原画展をご存知ですか?

 イタリアのボローニアで毎年国際絵本原画展が開かれており絵本原画展としては最も権威のある国際コンペです。

 このコンペに日本からも多くの作家が出展し毎年数人入選していますが、銅版画でこのコンペに挑戦し入選した二人の前途有望な二人の作家を紹介します。

 久保貴之&藤原杏菜銅版画展 6月25日(金)~7月4日(日)

 その一人は久保貴之氏です。

 久保氏は2007年に入選し、その銅版画が認められストーリーはIsabelle Aymeさんが付けフランスの出版社から2009年に絵本として出版されました。

絵本表紙

 久保氏の銅版画は高度なテクニックと職人的忍耐力の必要なメゾチントと言う手法による白黒階調のメルヘン世界を描いたものです。

 メゾチントの作家としてはパリに在住しフランス文化勲章を受章した物故作家長谷川潔、同じく浜口陽三、そして日本にいてメゾチントを極めた深沢幸雄などがいますが、久保氏の作品もテクニックにおいてはこれら巨匠に負けないものを持っており、更に極めれば質の高いものになると思えます。将来が期待できる才能豊かな新人です。

 縮道しるべ辿りながら 06 19.5×23.5cm ed20

 次回は藤原杏菜さんを紹介します。




  

小惑星探索機「はやぶさ」帰還にびっくり!!日本の技術にびっくり!!でした。

 探索機「はやぶさ」が小惑星「いとかわ」へ飛んだのが2003年で、小生の画廊オープンより4ヶ月ほど前でした。

 当時は日本のロケット技術もすごいものだと思いつつその後すっかり忘れていましたが、予定よりも4年も遅れての苦難の末の帰還と聞き驚きでした。

 その苦難とは、その一つはイオンジェットの噴射装置が飛行途上に故障し修復不可能かと思われたものを遠隔操作で奇跡的に回復させたこと、その二つ目は「いとかわ」に着陸の際に傾いて降りたため、地面に垂直にして離陸させるのに長い時間かかったこと、その三つ目は地球の基地と探索機は太陽電池で送受信をしていたのに故障のためソーラーが太陽側に向かずその修正に長時間掛かったことなど、です。

 しかし、いずれの故障や事故にも対応し日本の技術陣は奇跡的にともいえるほどでこの苦難を克服したのでした。

 「はやぶさ」の帰還により日本のロケット技術の優秀さが証明され、海外にその技術を輸出できるのではないかといわれています。

 それにしても驚きは帰還したカプセルは大気圏突入時に出る摩擦熱3,000度に耐え、カプセル内部は保護されるとのことです。

 一方、探索機「はやぶさ」が持ち帰ってくる「いとかわ」の鉱石は、アメリカが月から持ち帰った石のイメージをしていましたが、何と何万分の1mmとのことで目に見えない塵か埃のようなものらしいのです。

 そんな塵からでも科学分析すれば新たな発見があるだろうということですから驚きです。

 ところで探索機が「はやぶさ」、惑星が「いとかわ」と命名されている理由を考えてみました。

 日本でのロケット開発は糸川英夫博士の手によって始まったことは周知の通りですが、戦時中に活躍した戦闘機「隼」開発に糸川博士が携わっていたと知って、この関連で探索機は「はやぶさ」と名づけられたのではと推測しました。惑星「いとかわ」はもちろん糸川博士を念頭に置いた命名でしょうね。

 小生がギャラリーをオープンして7年たち大きな成果が出ているかといえばまだまだで、やっと皆さんにギャラリーとして認知された程度です。

 7年という歳月は振り返れば短いですが、様々な試行錯誤のなかで評価されるような企画が一つでも二つでも打てたことが誇りです。

 探索機「はやぶさ」の成功は地道な科学者、技術陣の努力の結果だと思いますし、やっと本格的な地球外惑星探索がはじまったばかりといえるのでしょう。

 再び版画の隆盛を取り戻すためには当ギャラリーもこれから作家とともに地道な努力をし実績を積まなくてはならないと思っています。





 

  

  

メキシコ湾沖原油流出事故と環境破壊に芸術は何が出来るか!

 今年の4月メキシコ湾沖の原油採掘現場で爆発事故が起こり、以降原油が流出しつづけメキシコ湾では原油汚染が広がっています。

 この事故を起こした企業は7大石油資本の1つのBP(ブリティッシュ・ペトロリアム)です。

 原油による海洋汚染でその海域に住む魚類などは死滅し、漁業で生活をしている漁民達への影響は計り知れないものがあるでしょう。また、生態系も変化するでしょうし、現状に戻ることは考えられないかもしれません。

 BPはアメリカ政府から巨額の賠償責任を問われていますし、その地域の住民達の生活権、生存権を侵害したのですからその責任をBPが負わねばなりません。

 それにしても、エネルギー資源として現在主役である石油を見直し、より環境保全が可能な風力や太陽光や地熱などに大きくシフトしようとする切っ掛けとなる分水嶺の大事故といえます。

 鳩山政権のときに2020年までにCO2を25%削減すると公約しましたが、このような事故を回避し省エネ社会を建設するためには少々高い目標が必要かもしれません。鳩山前首相は夢に浮かされたような現実を直視できない首相で結局は破局しましたが、後世の人類のため25%削減は世界共通の目標にしたいものです。

 今、林孝彦展をアートゾーン神楽岡で開催中です。林孝彦さんは人間は自然に生かされているという無為自然の生き方をした老子や歌人で僧となった西行を作品のテーマとして取り上げることが多いのですが、林作品に流れている自然賛歌の響きは環境保全の思想にも通じるように思います。

 林作品は抽象作品ですが、自然との共生というテーマと様々な文化への畏敬の念(例えばアイヌ民族の伝承文化に対する畏敬の念がカムイユカラシリーズとして作品化された)は一貫しているようで作品からそれが感じられ魅力的なものになっています。

 これからも林孝彦作品に注目して行こうと思っています。


林孝彦さんからカムイユカラを学ぶ!そうだったのか!

 「カムイユカラ」ってなに?

 アイヌの伝承文学かな?程度の認識しかなかったのですが版画家林孝彦さんから色々聞き再認識しました。

 「カムイ」とは神々や霊が自然の様々な物に宿って現れるその神々や霊をカムイとアイヌ達は呼んでいて、川には川のカムイが、山には山のカムイが、森には森のカムイがいるのです。

 狩猟生活をしていたアイヌは自然から得る恵は神々から授かったものとして理解していました。例えばイオマンテの火祭りと言う儀式はヒグマを殺した後はヒグマに宿っていたカムイの魂を神々の世界に送り出す儀式なのです。

 このように神々、自然、人間の三者の共存によって人間は存在しているのだという考え方がアイヌ達の根底にありました。

 林孝彦さんは今回、木口木版画で「カムイユカラ」の世界を表現しましたが、この作品を創る動機となったのが知里幸恵の「アイヌ神謡集」でした。

 知里幸恵と言う人物は言語学者でアイヌ研究の第一人者であった金田一京助の助手をしていた女性でアイヌ出身でしたが金田一に出会うことでアイヌ民族意識に目覚めアイヌに伝わる伝承を神謡集の形で残したのです。

 しかし知里幸恵は神謡集を残してわずか19歳でなくなりました。

 私はまだ読んでいませんが是非読みたいと思っています。

 林孝彦さんの木口木版の作品にはアイヌ神謡集にこめられたメッセージがこめられています。

 林孝彦展 ~6月20日(日)

 是非見て欲しい作品です。全作品は21点ですがそのうち2点を紹介します。

◎カムイユカラ(19)-と、小さいオキキリムイは物語った
カムイユカラ(19)-と、小さいオキキリムイが物語った- 20×15cm 22000円縮


◎カムイユカラ(2)-銀の滴、降る降るまわり
縮カムイユカラ(2)-銀の滴、降る降るまわり 20×15 ed60

 
 

 

哲学の道に沿う疎水にホタルが乱舞!-6月下旬までかな?

 6月5日(土)ヴァイオリン・チェロ・ピアノコンサートを終え版画家林孝彦さんとともにイタリアンレストラン「NOANOA」(橋本関雪白沙村荘の隣)に行きました。

 美味しいパスタとピザを注文しワインを傾けながら林さんから海外の画廊事情や美術事情など楽しいお話を盛沢山聞きました。

 アルコールも心地よくまわった9時ごろに蛍観賞をしようということで「NOANOA」を出て哲学の道沿いを歩くと何と何と何十匹のホタルがあちこちに乱舞!

 そうだ!去年も同じ頃に版画家小越朋子さんと蛍狩りをしたっけ!と思い出しました。

 頭に残るコンサートの音色にあわせるかのように闇の中を乱舞する蛍の光を追いながら、時間のたつのを忘れました。

 今年は去年よりもはるかに多く林さんもすっかり楽しまれたようです。

 3名とも東京芸大出身の実力派カメラーデントリオ(ヴァイオリン谷口朋子、チェロ元井あづさ、ピアノ北川由美)のすばらしい音色に酔った後、「NOANOA」のワインに酔い、そして闇に舞う蛍の乱舞に酔ったすばらしい1日でした。

 それにしても実力派カメラーデントリオコンサートへの参加者が少なかったのは残念でした。

 次回は参加してくださいね!

熱演するカメラーデントリオ

コンサート風景

 次回はコンサート風景背後に飾られている林孝彦さんの「カムイユカラ」シリーズのお話を紹介します。



 

林孝彦展!今日から始まる!!

 林孝彦展 6月4日(金)~20日(日)

 今日から小生の大好きな作家林孝彦さんの個展を開催いたします。

 林さんとの出会いはもう20年以上も前でしょうか。

 東京藝術大学卒業と同時に華々しくデビューされ公募展で連続に受賞されていた頃です。

 京都の老舗平安画廊(2年前にクローズ)で林さんの作品を見たときにすごい才能がデビューしたと思いました。

 小生は作品に感動し大作を数点買い求めました。

 それ以降、林さんはコンスタントに良作を発表してこられ、今では海外で高く評価され欧米でも活躍しています。

 ではまず今回の作品を観てみましょう。

D-8.May.2009 古羊皮紙paint 20.7×14.3cm 62000円縮

 この作品は羊皮紙にドローイングした作品でパーチメントとと呼ばれています。

 パーチメントはヨーロッパで紙がない時代に羊皮紙に文字を書いたり、絵を描いたりしましたがそれが今日では芸術作品として昇華してきました。

 小さな作品ですがすばらしい作品です。林孝彦さんの新たな挑戦だと感じました。

 是非ご覧下さい。



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