アートゾーン神楽岡美芸短信

ギャラリストが様々な角度から日記風に伝える展示会通信です。

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版画家釣谷幸輝の版画集は見逃せない!

 釣谷幸輝展を開催中です。

 弊店で初めて取り扱う作家で期待をしていましたが、期待以上のすばらしい作品が出展されています。

 金澤美術工芸大学油画専攻卒業後銅版画に嵌り今日至ってるそうで、メゾチントの醸しだす黒色は独特のコクのある色合いです。黒は黒でも三色を混合しているそうです。

 また、メゾチントはベルソーという道具で銅版画に縦横細かい線を入れていく作業が必要ですが、彼はベルソーに替わる機具を独力で創作するなど銅版画に取り組む姿勢は半端ではありません。

 作品そのものも気品があり言われぬユーモアを湛えています。文学的センスが作品からあふれ出ていて知的刺激を大いに受けます。

 今回出品の赤頭巾ちゃんシリーズの版画集をご覧下さい。メゾチント作品15枚(税別10万円)で構成されています。エディションは10ですが既に8セット売り切れで2セットしか残っていません。

釣谷幸輝版画集(銅版画)1
釣谷幸輝版画集(銅版画)2
釣谷幸輝版画集(銅版画)3

 釣谷幸輝はまた木口木版にも取り組んでいます。腫れの文学的センスは遺憾なく発揮されていて軽妙なユーモアを含んだお洒落な画集を作りました。

 タイトル『ケルプ博士の奇妙な発明』(14点 税別10万円)です。産業革命のビクトリア時代に活躍したとされるある博士の発明を紹介しているのですが思わずニタリとする発明ばかりです。

釣谷幸輝版画集(木口木版)1
釣谷幸輝版画集(木口木版)2
釣谷幸輝版画集(木口木版)3

 かっては版画家と詩人のコラボレーションでセンスの良い版画集が出ていた時代がありました。しかし、このような文学的センスのある軽妙な版画集は久しく見てこなっかただけに新鮮で今後が益々楽しみです。

 弊店も積極的に推薦します。 

 釣谷幸輝展は7月5日(火)までです。是非ご覧下さい。 




 
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確かなテクニックと軽妙洒脱な「釣谷幸輝展」を是非ご覧ください!

 明日から釣谷幸輝展を開催します。

 釣谷幸輝展 6月24日(金)~7月5日(火) 

 金澤美術工芸大学大学院修了の版画作家釣谷氏のメゾチント作品や木口木版を見ると題材の面白さ、詩的感性、卓越したテクニックに堪能します。

 銅版画の小品は手にとってその奥行きの深さを味わう楽しみがあるのですが、釣谷氏の作品はまさに手にとって味わう作品としては逸品です。

縮小”Grandmamma, what big teeth you have!”
 上記は『LITTLE RED RIDING HOOD』(赤頭巾ちゃんシリーズ)の1枚です。手にとって見るとメゾチントの味わいが良く出ていますよ。

 念のためメゾチントは銅板を直接鉄筆(ニードル)で細かく網の目を彫り、やすり(バニッシャー)で網の目を眼を潰し絵を描く手法ですが、熟練の要る仕事です。

フグ飛行船
 上記は『ケルプ博士の奇妙な発明』(版画集14枚)の内の1枚です。

 ケルプ博士はどうも釣谷氏の想像上の人物らしく18世紀の産業革命時代の人物として設定されているようです。海の生き物を素材に次々と発明した奇妙な品々を木口木版14枚にしています。

 ところで、ケルプとは大海藻のことのようです。軽妙で上品な笑いを誘う作品です。

 1枚づつ蓋付のクラシックな額縁に入り骨董品のような味わいをかもし出しています。

 是非ご覧下さい。






 



 

 

 

 

中島奈津子展が京都新聞に紹介、批評記事が載る!

 6月18日付け京都新聞朝刊に中島奈津子展の批評が出ました。

中島奈津子記事

 美術評論家(ライター)の小吹文隆氏は関西を中心に展覧会を精力的に見て周り的確な批評で実績をあげ評価を高めている美術ライターです。

 中島奈津子展は明日19日までの予定でしたが7月5日まで延長し釣谷幸輝展と開催します。

 中島奈津子展        ~7月5日(日)

 釣谷幸輝展 6月24日(金)~7月5日(日)

 是非ご覧下さい。







 

「昭和三十年代主義」(浅羽通明著)が今後の日本を示しているのか?

 ある方の勧めで「昭和三十年代主義」(浅羽通明著)を読みました。

 この10年来の若者達の動向や思考、懐古ブーム、映画や歌の流行の変遷をなどを考察分析し今後の日本の行方を提示(あるいは暗示)するまでのプロセスは説得力があり圧巻です。
身近な社会現象を取り上げ書かれていて読み易い本でした。

 この本で主張されるように、確かに単なる懐古趣味でなく生活スタイルまで三十年代まで戻し日本は出直さないといけないのかもしれません。

 今回の大震災で高度成長政策はほとんどは破綻しました。低成長でも良い、安定、安心の生活が得られる方向へ転向すべきでしょうね。

 日本がもう一度やり直すなら文化国家をめざすべきです。
 日本には千年以上の文化の蓄積があります。明治以来舶来主義が続きましたが、ようやく日本文化のよさが見直されつつあります。

 もちろん過去のものばかりで無く、現在の作家も欧米文化に毒されず頑張っている作家が多くいます。特に版画の作家たちは今も世界をリードしています。

 日本では版画はマイナーな芸術と見做されていますが海外から見れば日本は版画先進国で多く海外の方が日本に学びに来るのです。

 このように今も現代版画作家の良い作品は海外で評価され海外に収蔵されていくという現象があるにもかかわらず日本の美術館は収蔵しようとしません。

 弊店は辛抱強く版画にこだわり頑張っている作家を応援したいと思っています。

 この本を読んでアートゾーン神楽岡が求めている方向性は地味ですが間違ってはいないと思いました。

「昭和三十年代主義」が今後の社会思想となり定着するのかどうか今の時点ではわかりませんが皆さんに推薦いたします。




ねねのりこ展&中島奈津子展の展示風景紹介!

 アートゾーン神楽岡地下1階はねねのりこ展会場です。

グワッシュの作品。にぎやかな声が聞こえてきそうですね。
ねね展示1

銅版画の作品。日本の食卓様ざまをご覧下さい。
ねね展示2

 2階は中島奈津子展会場です。

大作2点。華麗で妖艶な雰囲気を醸しだしています。
中島奈津美展示1


小品様ざま。一つ一つが自立した作品。しかし、一つ一つ机上においても楽しめます。
中島展示風景

ご来場いただきご観賞下さい。

~6月19日(日)迄です。




【“ねねのりこ展&中島奈津子展の展示風景紹介!”の続きを読む】

ねねのりこ展 & 中島奈津子展 本日から開催!6月19日(日)迄!

 ますます活躍が期待できる二人のニューフェイスを紹介します。

 その一人はねねのりこさん。

 ねねのりこさんは「ごはん」をテーマに描き続けてきたユニークな作家です。

 日本人の主食はお米でお米を離れた生活は考えられません。ごはんが元気の源なのです。
 
 海外で活躍する野球選手やサッカー選手がビフテキではなくおにぎりをほおばりながら頑張っていると聞くと思わず日本人の元気の源はごはんなんだ!と。

 東日本大震災で大変なダメージを被った日本が再び立ち直るエネルギーの源はやはり「ごはん」だと思います。

 そんなことを気づかせる、元気が沸いてくるユニークな絵画です。

 頑張れ!日本!

 元気になろう!日本!

一家団欒「楽しい我が家」ですね。
縮小:楽しい我が家 グワッシュ F30 ¥200,000
「楽しい我が家」グワッシュ 91×72.8cm 206,000円(税別)

今夜はおやじと「ちょっと一杯」と行きましょう。
ちょっと一杯 48.5×36.4 ¥65,000
「ちょっと一杯」グワッシュ 48.5×36.4cm 70,000円(税別) 

 もう一人の期待のニューファイスは中島奈津子さんです。

 中島さんについては版画の大きな公募展で何度も受賞されていたので以前から関心はありました。

 東京のある画廊で個展をされていて、木版画にもかかわらずそのユニークな画面創りに魅力を感じ個展を依頼しました。

 木版凹版で銅板のドライポイントに近い線を出し、しかも銅板の線ほど鋭くなく木版独特の柔らかな線をたくみに出しながら絵つくりをしています。

 最近は木版画の線や面の上から岩絵の具を塗り、金箔を据えるなどして木版画がベースとは思えない華麗な世界を醸しだしておりモネの色彩感覚に通じる世界を創り上げています。

「森へ届ける」と題したこの顔の見えない少女は何を届けるのでしょうか。
縮小:森へ届ける 木版凹版 145×119 530,000円
「森へ届ける」 木版凹版、岩絵の具、金箔、145×119cm 530,000円(税別)

びわのように見えるが何の実だろう「風も雲も」緩やかに動いていく。
縮小:風も雲も13.2×12.4¥25,000
「風も雲も」木版凹版、岩絵の具、金箔 13.2×12.4cm 25,000円(税別)

 皆さまのご来場をお待ちしています。

 

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