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10/15(月) 「関西現代版画史」出版記念パーティに出席!

 昨日(10/14)「関西現代版画史」出版パーティが開かれ出席しました。
 「関西現代版画史」は実にユニークな出版物で版画史の中で関西が果たした役割を多角的に編集したものです。

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 この本の「あとがきにかえて」の中で木村秀樹氏が東の版画と西の版画の違いを「東京を中心とした東の版画と、京都、大阪を中心とした西の版画との微妙なズレである。(そのズレが)検証されるまでには至ってないが、そのズレが実在するとして、その原因を関西マーケット不在の経済的要因に求めるむきもあれば、1960年以降、デモクラート美術家協会の同人達が、関西の美術大学で版画教育に関わった事に求める向きもあり、また、あらゆるヒエラルキーに無頓着、かつ嘲笑的でさえある関西独自の精神風土を指摘する向きもあるだろう。いずれにしても、関西で「版画をする」事は、東京で「版画をする」事とは微妙に違うのだ。」と指摘しています。

 さらに「1970年をはさんで版画の概念がじわじわ拡大し、やがて美術とぴったりと重なり合う状況。その状況は、裏返せば「美術が版画になった」と同義語であろう。」と言っています。

 版画の概念の拡大を先導してきたのはどうも東京と一線を画する関西の風土の中で育った作家達であったと指摘されていると思われます。

 第2章で「現代版画の創造者たち」として紹介されている関西出身の泉茂、吉原英雄、木村光佑、黒崎彰、井田照一、木村秀樹、これらの作家たちは日本の美術界、版画界をリードしてきた作家達ですが、これらの作家は皆関西の風土の中で育ったからこそ唯一性なものが生み出されたのでしょう。

 これからもユニークな関西の風土が新しい美術、ユニークな作家を生み出すものと期待できる盛り上がりのあるパーティイでした。

パーティで挨拶される木村秀樹氏
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版画界の重鎮黒崎彰氏(左)
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関西の版画界を担う武蔵篤彦氏、清水博文氏、五十嵐英之氏
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