アートゾーン神楽岡美芸短信

ギャラリストが様々な角度から日記風に伝える展示会通信です。

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3/11 美術系大学・卒業展・修了展を見て

 今年は京都市美術館で開催された精華大学(1月下旬)、嵯峨芸大(2月初旬)、京都市美大(2月中旬)、京都造形大(3月初旬)の卒展・修了展を、また、東京新国立美術館で開催された東京5美術大学連合卒展・修了展を見に行きました。

 この数年毎年京都市美術館で開催される卒展・修了展は時間が許す限り見て回ることにしています。

 ◎その中で、著しい成果を出し始めているのが京都造形大学のように思います。日本画、洋画、染色、彫刻、映像部門で将来を担える人材がいそうです。

京都造形 (5)

京都造形 (6)


 京都造形大学では教員に若手の優秀な人材を集めています。学生達も教員に刺激をされるのでしょう。また、学長賞や瓜生賞などを優秀な作品に与えていることが大きい刺激になっているのでしょう。しかし版画部門はロートレック調の人物と配色の作品が目立つ程度で傑出した作品はありませんでした。

 ◎さすが京都芸大は全学科、全部門とも安定した実力の学生が集まっていると感じます。数点挙げてみましょう。

京都芸大 (1)


京都芸大 (2)


京都芸大 (46)


京都芸大 (17)


 これ以外にも構造設計などで見るべき作品がありました。版画専攻は全般にレベルが高いと思いました。

 ◎嵯峨芸大も基礎教育がしっかりしているのか日本画、洋画とも今後期待される学生がいるようです。また、版画部門も良くなってきていますね。楽しみです。

嵯峨美 (43)


嵯峨美 (5)


嵯峨美 (33)


 ◎一方、精華大学ですが数年前まではどの部門もレベルの高い作品がありましたが今年は見るべき作品がマンガ学部以外非常に少なくなったと感じました。他の大学は学長賞などを授与し学生を喚起しているのにたいし、刺激の少ない環境に育っているからではないかと思われます。もっとも、マンガ学部は他の大学を圧していますが、他の部門も頑張って欲しいですね。

その中でこれはと思ったのがこの日本画でした。

精華大 (8)


 ◎大学の取り組みがしっかりしているところの学生がやはりレベルが向上するのではないでしょうか。
しっかりした取り組みとは
1.優秀な教員を集めている
2.作品評価をしっかりしている
3.プレゼン指導が充実している
4.基礎教育が充実している
5.対外機関との協力関係を築いている
6.アートフェアー、オークションなどの試みをする
7.海外大学との交流制度が充実している
などなど

 学生が卒業してから一人前の社会人として、作家として、教育者として育て上げるためにはそれなりの教育環境がなければなりません。評価の無い環境は学生をずぼらにするのではないかと思います。

次回は東京の大学の卒展・修了展を取り上げます。


 

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