アートゾーン神楽岡美芸短信

ギャラリストが様々な角度から日記風に伝える展示会通信です。

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9/25(金) 片平菜摘子さん!何故版画を制作するのですか?

 版画と言うのは製版するまでのプロセス、さらに刷る工程が加わるので、作品完成までに相当な時間を要するものです。また、製版技術、刷る技術を当然ながらマスターしていなくてはなりません。

 しかし、直筆のものは、上記のプロセスは不要です。だから、誰でもできます。しかし、不思議なことに直筆のものが言われなく版画より評価されたりします。

 版画において評価が下る唯一の理由は直筆のものは1枚しかない、版画は複数枚数アルと言うだけです。作品の良し悪しの評価が伴っていないのです。

まず、作品を観てみましょう。

かなたのちかくⅥ縮小

 そこで、片平菜摘子さんに「何故版画を制作するのですか?」と聞きました。

 「 一つの作品を何枚か摺ることができ、より多くの方の手にとっていただけるからです。

 けれども、木目を出したり、微妙な色みを出すにはなかなか一度で決まらず、まったく同じものはできません。そのときの湿度、和紙の湿り具合、絵具の水の量、手の動かしかたなど、さまざまな条件が重なり合って、やっとでき上がります。まだまだ修行が足りませんね…笑

 これはとっても悩ましいことで、投げ出したくなることもしばしばです。でも、これが木版のおもしろさかもしれません。

 板から和紙をはがし、思いもよらぬ自然の風合いが写し取られると、祈りのような、感謝の気持ちが溢れることがあります。このような筆では得られない木版特有の柔らかな色面や風合いがすきです。

 また、版画の特性である偶然性や間接的作業が、テーマであるあいまいさを表現するのに合っていると思っています。

 機械刷りの複製とは異なるので、手づくり独特のあたたかみを感じていただけたら嬉しいです。」

 片平さんが言ってるように、木版が独特の味わいを出すために大変な試行錯誤、努力をされています。

 しかし直筆では得られない木版画の味わいに魅せられて作品つくりをしているのです。しかも、手作りでしか得られない味わいなのです。

 どうか、木版画の味を納得いくまで楽しんでください。

 片平菜摘子木版画展 ~10月6日(火)


 

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