アートゾーン神楽岡美芸短信

ギャラリストが様々な角度から日記風に伝える展示会通信です。

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大竹伸朗展はすごい!!

大竹伸朗展

久々に東京に出張しました。
ギャラリー仲間にお会いするのと美術館巡りが目的です。

ここでは美術館めぐりのお話を!
エルミタージュ美術館展(都美)→ベルギー王立美術館展(西美)→大竹伸朗展(都現代美)→オーストラリア現代美術展(ブリジストン美)→飯田善國展(町田版画美)→「迷宮+美術館」(松涛美)
いつもながら、足が棒になるほど見て回りました。

特に大竹伸朗展は度肝を抜く迫力でしたね。
とにかく多作でいずれもエネルギッシュで芸術は爆発だ!と感じました。
彼の小学3年の頃の絵日記は豊かなこころを感じさせます。また、5年の頃の作文に「総理大臣にはなりたくない。昔のものを守りたい。石器や土器を掘り出す仕事をしたい。(日本の文化遺産を)世界の誇りにしたい。」とありました。少年時代のその心意気が持続し充実していくのがすごいですね。
小中高の作品が展示されてましたがその力量は非凡そのものです。
二十歳ごろロンドンに渡ってから始めたマッチラベル、広告ちらし、雑誌、新聞紙などのスクラップは膨大なもので、そのスクラップが彼の今日の作品の源泉になっているのを実感しました。それにしてもボリュウムは圧巻です。
彼はまだ50歳ですが、知りうる限りのあらゆる芸術の動きを飲み込んで彼のスタイルを築いてきたようです。作品の量も膨大ですが質もたかい。また、創造と破壊の連続といった感があります。
いままで作品を見たこともなかったけれど、並みの作家でないことを実感しました。

がっかりしたのはエルミタージュ展で本当に超一流の作品を選りすぐったのでしょうか。
ベルギー展はベルギーが芸術の世界でフランスとは距離を置いた孤高の作家を多く生んだことを示す良い展示会でした。超大作は少ないもののブリューゲル、ルーベンス、ヴァン・ダイクからアンソール、クノップス、デルヴォー、マグリットまで良くまとまっていました。
豪州現代美は先住民のアボリジニ美術が新たな装いをまとい現代美術として再生された作品やパトリシア・ピッチーニが作り出す人工生命の愛らしく奇妙な動物など、自然との共生のあり方を問いかける先端美術にふれました。
飯田善國は彫刻が主のマルチな国際作家です。版画よりも彫刻が良いですね。

大竹伸朗がパチンコ店の看板だった「自由の女神」を修復したもの。背景は巨大な緞帳。
20061124153956.jpg


松涛美術館ではコレクター砂盃富男のコレクション展示で非常に充実していました。
若い頃ボルスに魅せられ、以来シュールな作品を中心に収集されてきた鑑識の高いコレクターですね。滝口修造などとも交友があったようです。
銀行に勤める傍ら、作家活動、評論活動もされてきました。

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