アートゾーン神楽岡美芸短信

ギャラリストが様々な角度から日記風に伝える展示会通信です。

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東京の美術館・ギャラリー巡り

 東京に17日(水)・18日(木)と行って来ました。

17日(水)
11:00 青山のスパイラルで松永かのさんに会う。
 
 松永さんは白黒だけでモノや風景を象徴的に描く木版画家で以前から気になっていました。
 今回この機会に会い作品を見せていただきました。
 どの作品も心の底から静かにわきあがる漣がひろがるようなここち良い旋律が感じられました。
 公募展などで華々しく活躍している作家ではないですが、当ギャラリーで是非取り上げたい作家です。
 来年に個展を検討させていただく予定です。
      
12:30根津美術館見学
 
 表参道から有名なファッションビルを左右に見ながら10分ほど歩くと新装された根津美術館です。
 隈研吾の設計で和建築の様式をふんだんに取り入れた近代建築で美術館背景の庭とも調和しています。

根津美1

根津美2

 館内では陶磁器と茶道具を中心に展示されていました。それらは龍泉窯や景徳鎮の器や備前、美濃、唐津などの器です。これらの器で初代の根津嘉一郎は庭に点在する茶室で茶会を開いたのだろうなあと思いました。

15:00佐藤美術館にて山本冬彦コレクション展を見学

 サラリーマンコレクターとして著名な山本冬彦さんのコレクションを公開した展示会を見に行きました。30年以上にわたって蒐集されたもので絵画が中心です。

 山本さんはART'CLEという東京を中心に刊行されている美術専門のフリーペーパーにコレクターの目で毎回作家紹介をされています。

 舟田潤子さんの作品も彼のコレクションに入り、ART'CLEでも紹介されました。

 山本さんは今も買い続け作家達の支援をされていますし、東京を中心に評論活動や講演活動をされているようです。

16:00西新宿都庁の近くのワコウ・ワークス・オブ・アートゲルハルト・リヒターの個展を見に行きました。

 リヒターはドイツを代表する現代作家です。日本のギャラリーが扱っているとは驚きでした。是非見たいと思い足を延ばしました。

 30点ほどの展示ですがそれぞれ15×10cm程度の風景写真にペインティングを加えた作品です。
 風景写真に加えたペインティングが絶妙で何気ない風景が一変し、劇的な場面に変身しているように思いました。

 特に気に入った作品が数点ありました。 
 そこでギャラリーの店員に作品の値段を聞いたところ、15×10cm程度の作品が1点300万円以上するとのことで驚きましたが、世界的に著名な現代作家ですから当然なんですね。しかし、日本で買う人がいるのでしょうか。

 作品もすばらしいですが値段もビッグですね。

 ワコウ・ワークス・オブ・アートの隣にケンジ・タキ・ギャラリーがありました。現代アートを取り扱う有名なギャラリーですがこんなところにあるとはしらなかったですね。

 ここでは田島秀彦展が行われていました。奇想天外な発想で様々なオブジェを作る作家だと思いました。小さなプラモデルを繋ぎ合わせてカラフルな作品に仕立てたりしています。

17:30損保ジャパン東郷青児美術館相笠昌義展を見に行きました。
 
 損保ジャパンは西新宿にあり、ビルのすそが開いている形をした目立つビルです。

 相笠作品は群集、子供たちなどの日常の情景を丹念に描いています。日常生活に垣間見られる人々のコケティッシュな動きが描かれていて含み笑いが漏れるような画面を描く作家です。版画も沢山作っておりどれも力作です。

18:30銀座メゾンエルメス小谷元彦展を見る。

 小谷元彦は京都芸大出身の最も注目されている作家の一人です。彼の作品も現物はめったに見ないので是非とも見たく駆けつけました。

 メゾンエルメスは世界的建築家レゾン・ピアノ設計のビルで銀座でもひときわ目立っているファッションビルです。

 その8階にギャラリーがあり、毎回評価の高い新人作家を紹介しています。

 写真撮影は禁止ですが小谷作品の冊子を貰いましたのでその一部をを紹介します。

odani.jpg

 人間など生物が溶解しくらげのように浮遊するイメージを8階ギャラリースペース一杯に展開しています。

 そのダイナミックな展開と正確な造形能力に圧倒されます。稀有な才能だと思いました。

18日(木)
10:00六本木の国際新美術館五美術大学卒業展を見学

 毎年この時期に多摩美術大学、武蔵野美術大学、東京造形大学、女子美術大学、日本大学美術部の5大学が一堂に集まり卒展を行います。

 2時間あまりかけて見て回りましたが、版画作品で特に注目したのは下記作品です。

ワニ

 木版画ですがなんともユーモラスな表情のワニの表情ですね。木版の柔らかい肌合いとユーモアのある動物の表情が意外とマッチしているようです。

 他にも数点興味深い作品がありました。

12:00国際新美術館の近くにshouwadai gallery があり中島奈津子木版画展をしていました。
 
 中島奈津子さんは飛騨高山木版画ビエンナーレなど各種版画コンペで受章を重ねている若手作家です。

 今回の展示作品は木版画にペイントを加筆した作品の出展でした。多様で華やかな色彩で彩られた作品が多く見られました。木版のラインがかげろうがめらめらと立ち上るような揺らぎのあるラインで動きを感じます。

 才能豊かな作家と見ました。来年に個展を検討する予定です。

13:30GNA(日本ギャラリーネット協会)会議に出席。

16:30会議終了後、ミズマアートギャラリー高橋コレクションを見て回る予定でしたが、市ケ谷にあるミズマアートが見つからなくて結局両方とも時間切れで周れず残念。

以上、東京レポートでした。




 

 





 

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