アートゾーン神楽岡美芸短信

ギャラリストが様々な角度から日記風に伝える展示会通信です。

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版画入門!まず木版画から学びましょう!!

 弊店は若干他のものも扱いますがほとんど版画専門の店舗です。

 現代の版画作家を中心に3週間のスパーンで年間12回ほど企画展を開催しています。

 初めて版画をご覧になる方はほとんど木版画しかご存じなく、簡単に何枚でもすれるというように思われているようです。

 ところで、今年初めて日本版画協会展が京都で開催されます。また、日本版画協会の重鎮で居られる小林敬生先生の木口木版画展を弊店で開催しています。

 これを機に版画の基礎をお話しようと思います。

 版画テクニックを大別すると4種類あります。木版画、銅版画、リトグラフ、セリグラフの4版種です。

 では木版画から始めましょう。
 
 木版画は通常桜の木やベニヤ板を彫り、凸版に彩色し紙に転写する方法です。日本では浮世絵版画として江戸時代にその技術は大変な発達をしました。

 浮世絵版画は版元が画家、彫師、摺師を囲い分業体制で版画作品を作っていました。町人文化が栄え繁栄を極めていた時代に、その時代のニーズに合わせて歌舞伎役者の首絵、美人絵、風景画などを描く個性のある作家の意向を受けてテクニックを極めた彫師と摺師が版画として完成させました。

 町衆はプロマイドとして役者絵を買い、美人画を買いました。また、旅行に行ったつもりで絵葉書のように風景版画を買いました。また、ふすまなどに版画などを貼ったのです。このように町衆の家屋には版画などの美術品が日常的に見ることが出来たのです。

 幕末から明治期にかけ西欧化の波が押し寄せてきました。その上写真技術が日本に入ってきました。

 日本の伝統文化、技術が西欧化の波に飲み込まれて衰退し浮世絵版画も衰退します。

 この衰退時期に浮世絵版画がヨーロッパに流れその斬新な表現形式にヨーロッパの画家達を驚かせジャポニズム・ブームを興しました。

 明治以降、岡倉天心、フェノロサなどの努力により洋画に対抗し日本画の見直しがされました。

 ところが、版画はその蚊帳の外に置かれました。

 しかし、明治後期から大正期にかけ創作版画運動が興ります。芸術活動は自己表現活動だということで自画、自彫、自摺でなければならないというのです。

 この創作版画運動の先導役を果たしたのが恩地幸四郎などの木版画を制作する作家たちでした。

 このようにして、徐々にですが版画が他の美術ジャンルと対等な位置づけを得ることとなり戦後に至りました。

 このように戦後は永い伝統の上に立ち多くの優れた木版画作家がゾクゾクと生まれ今日に至っています。

 弊店が取り扱っている木版画作家を紹介しましょう。

 ◎黒崎 彰   国際的に有名な作家。版画界の重鎮   
 ◎小林敬生   木口木版の世界を広げた稀有な作家
 ◎山中 現   叙情的な世界を創り上げる人気作家
 ◎筆塚稔尚   重厚な抽象世界を展開する
 ◎柄澤 斉   詩的表現で木口版画を見せる         
 ◎篠原奎次   アメリカ在住。神秘的自然を描く
 ◎渡邊加奈子  水墨画のような白黒の世界を展開する
 ◎片平菜摘子  日常の平凡な世界を切り取り表現
 ◎二階武宏   アニメ世界と木口の緻密表現をドッキング
 ◎金テヒョク  韓国の作家。白黒の重厚な世界を展開
 など

 詳しくはHPをご覧下さい。

 HP http://www.artzone-kaguraoka.com
 
    

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