アートゾーン神楽岡美芸短信

ギャラリストが様々な角度から日記風に伝える展示会通信です。

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映画「ハーブ&ドローシー」をご覧になりましたか?

 現在、京都シネマ(市場烏丸COCON)で映画「ハーブ&ドロシー」が上映中です。

 ハーブは郵便局員、ドロシーは図書館員のニューヨーク在住の共働き夫婦で現代アートの蒐集家です。この夫婦の40年にわたる膨大な蒐集を記録映画に納めたものですが、驚きに満ち溢れており又感動せずにはおれない映画です。

 アーチストを目指していた二人が60年代前半から無名の作家達の絵画を蒐集し始め、以降40数年にわたり4000点余りを蒐集し、90年代にそれらの作品をそっくりナショナルギャラリーに寄贈します。

 二人は1LDKのマンション住まいだったのですが、美術館に寄贈する際に梱包した美術品が大型トラック5台分あったそうで驚きです。

 二人は夫婦になってからいつも一緒に勤務時間以外は毎日ほど美術館、ギャラリー巡りをし作家やギャラリーストと懇意になり、そして気に入った作品を買いまくります。

 購入時の基準は「給料の範囲以内であること」と「部屋に入ること」だけでした。

 彼らが購入した無名の作家たちの作品は今では目が飛び出るほど高くなっている作家のものが多く、オークションに出せば二人は億万長者になるに違いないにもかかわらず、美術館に寄贈する決意をするのです。

 蒐集作品はなじみの無い作家もいるかもしれませんがクリストとジャンヌクロード、チャック・クロス、ソル・ルイット、マンゴールドなどアメリカを代表する現代アートの旗手ばかりです。

 二人は職場では絵画の話は一切しなかったので美術館に寄贈することで一躍有名になった彼らの職場の同僚はビックリしたようです。

 作家との交流、画廊主との交流、美術館員との交流などを映画は追いながら展開されるのですが、その驚異の蒐集と、美術に対する敬意と、良品を見抜く慧眼と、作家に対する深い愛と、夫婦二人の愛がしみじみと伝わってくるドキュメンタリー映画です。

 この映画を監督、製作したのは日本人女性で佐々木芽生(めぐみ)さんですが、資金的に苦労をしながら制作し素晴らしいドキュメンタリー映画として纏めた力量はすごいものです。

 この作品は是非皆さんにお勧めです。ご覧下さい。





 

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