アートゾーン神楽岡美芸短信

ギャラリストが様々な角度から日記風に伝える展示会通信です。

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東日本大震災に思うこと!

 3月11日に東日本大震災が起こってから1ヶ月余りたちました。

 あらためて被災された皆さまに心よりお見舞いいたします。また、なくなられた方々にお悔やみ申し上げます。

 この間の私のまわりであった動きを紹介します。少しばかり長文ですが読んでいただければ幸いです。

①その1 
 私に盛岡市在住の友人S君がいます。S君は若い頃から消防署などに消防機具など安全・安心を売る仕事をし、今は「安全・安心研究会」を立ち上げ東北一円を中心に講演活動を通じ普段からの安全・安心対策の必要性を訴えてきました。

 S君は震災前に原発廃棄燃料貯蔵庫のある青森県六ヶ所村での4月講演を引き受けていましたが、大震災が起こり今後の予測がつかない放射能汚染がひろがっている現実に直面しての彼の心境をメールで受けました。

「・・・・・福島原発も気掛かりです。六ヶ所村原発(再処理工場)の仕事を来週に控えている関係で、落ち着かない心境です。否応なく色々な情報が入ってきます。正も負も‥。この時だけに止むを得ないですが、国家事業の一環として懸命に働いている方々の安全環境構築のために、与えられた務めを果たしてくるつもりです。」

 政府はじめ様々な機関がいろんな見解を出し、与野党入り混じり、また科学者の原発推進派、反対派が繰り広げる論戦に振り回されず今後の原発のあり方について国家及び個々人の安全・安心を確保する立場で話すことはS君にとってとても重い任務ですがやり遂げて欲しいと願っています。
 
②その2
 2009年12月にタイの作家ヤナウィット・クンチェートーン展を行いました。そして数日前に下記のようなメールが彼から届きました。

「東日本大震災のニュースは今でもタイで毎日報道されています。

タイでは日本支援のための募金箱を設置したり、いろんなところでチャリティーイベントが行われています。タイ人も日本のことを心配しています。

先日タイ人アーティストやギャラリーによる作品のチャリティーオークションも行われました。義援金を420万バーツを集めることに成功しました。私も版画を出品し10万バーツで落札されました。

日本に留学したことなど、日本という国は私にいろいろ与えてきました。
些細なことかもしれませんが、この10万バーツが少しでも日本を助けることになればと思っています。」

恐らく世界各国で日本の大災害を憂い日本支援の動きがあるのでしょう。本当に嬉しいことです。ヤナウィット先生はじめタイのアーチストたちに感謝いたします。

③その3
 私は花粉症で耳鼻科に通っています。昨日薬を貰いに行き、その待合室で東日本大震災の記事を特集した雑誌「アエラ」を読んでいましたが、最後のページに野田秀樹が掲載エッセイ「ひつまぶし」の中止宣言を掲載していました。

 前号「アエラ」の表紙に防護マスクをした人物の顔を「放射能が来る」と言う大文字とともに全面掲載されたことへの野田秀樹の反発、批判でした。

 この表紙は日本全土が放射能に覆われ防護マスクなしでは将来住めないのではないかとの不安を煽るショッキングな表紙で野田が反発するのも当然です。

 マスコミの役割は真実を伝えるのが任務で予断を入れてはならないのですがこの表紙の写真は明らかに真実をゆがめていると感じました。

 待合室は患者であるれていましたがこの記事を読みしばし考えさせられました。

④その4
 和歌山県立美術館学芸員のOさんから、福島県立博物館からの呼びかけ「東北へのエール」募集要項が回ってきました。下記内容です。

「・・・・。
ともすれば、こうした状況で文化・芸術は不要不急のものと断じられます。そうでしょうか。未曾有のいまだかつて誰も経験したことのない「想定外」の事態に切り結べるのがアートと呼ばれる人の営みではないでしょうか。

福島県においては現状の終息が危急の課題であり、将来の展望が開ける段階ではありません。福島県立博物館が準備を進めていた会津・漆の芸術祭2011も大幅に見直しが迫られ、開催についてもいまだ未定です。
こうした状況で皆様にお願いするのは大変心苦しいのですが、これまで福島県立博物館の運営にご協力いただいた方々から「東北へのエール」を賜りたいと思いご連絡いたしました。作品プラン・イベントプラン・復興プラン・未来へのビジョン・メッセージなど、皆様の今回の災害への思いをお届けいただけないでしょうか。今、ここで発せられたメッセージは将来の貴重な証言・記録ともなっていくと思います。
謝金等のご用意はできませんが、お寄せいただいたものは、当館HP上に逐次アップし全国に発信する予定です。
放射能の脅威を日々近くに感じながら、私たちはこの土地に踏みとどまれる限り、皆様からの声を発信していきます。ご賛同を賜れば幸甚です。」

 これを読めばわかるように福島県立美術館の危機意識は深く深刻です。現場で運営する人々の気持ちが伝わってきて身につまされる気持ちです。

 関西で活動する私達ギャラリストはどのようなビジョンを描きメッセージを発することが出来るのか悩みます。考えたいと思います。

 4つの出来事を紹介しましたがどれも考えさせられることばかりです。それぞれが自分の立場で出来ることを真剣に考え苦悩しながら遂行されていることに感動しています。

 
 




 

 

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