アートゾーン神楽岡美芸短信

ギャラリストが様々な角度から日記風に伝える展示会通信です。

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「昭和三十年代主義」(浅羽通明著)が今後の日本を示しているのか?

 ある方の勧めで「昭和三十年代主義」(浅羽通明著)を読みました。

 この10年来の若者達の動向や思考、懐古ブーム、映画や歌の流行の変遷をなどを考察分析し今後の日本の行方を提示(あるいは暗示)するまでのプロセスは説得力があり圧巻です。
身近な社会現象を取り上げ書かれていて読み易い本でした。

 この本で主張されるように、確かに単なる懐古趣味でなく生活スタイルまで三十年代まで戻し日本は出直さないといけないのかもしれません。

 今回の大震災で高度成長政策はほとんどは破綻しました。低成長でも良い、安定、安心の生活が得られる方向へ転向すべきでしょうね。

 日本がもう一度やり直すなら文化国家をめざすべきです。
 日本には千年以上の文化の蓄積があります。明治以来舶来主義が続きましたが、ようやく日本文化のよさが見直されつつあります。

 もちろん過去のものばかりで無く、現在の作家も欧米文化に毒されず頑張っている作家が多くいます。特に版画の作家たちは今も世界をリードしています。

 日本では版画はマイナーな芸術と見做されていますが海外から見れば日本は版画先進国で多く海外の方が日本に学びに来るのです。

 このように今も現代版画作家の良い作品は海外で評価され海外に収蔵されていくという現象があるにもかかわらず日本の美術館は収蔵しようとしません。

 弊店は辛抱強く版画にこだわり頑張っている作家を応援したいと思っています。

 この本を読んでアートゾーン神楽岡が求めている方向性は地味ですが間違ってはいないと思いました。

「昭和三十年代主義」が今後の社会思想となり定着するのかどうか今の時点ではわかりませんが皆さんに推薦いたします。




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