アートゾーン神楽岡美芸短信

ギャラリストが様々な角度から日記風に伝える展示会通信です。

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6/23(土) 海外アート事情① ミラノで!

 6/5~6/17の期間、ミラノ、クレモナ、ヴェネチア、バーゼルを回りました。

 第1回目の「海外アート事情」としてミラノでの体験をお伝えします。

 私たち「海外アート事情」視察団3名はジュネーブから車でミラノに直行しました。ジュネーブからは約4時間程度です。途中にスイス、フランス国境からモンブランが遠望できる峠を通るのですが当日(6/6)は曇天のため残念ながらモンブランの雄大な姿を見ることが出来ませんでした。

 車で走るとミラノの町は全く迷路です。縦、横、斜めと複雑に道が走っていて、しかも全ての道に違った道路名が付いています。道路名が付された詳細な地図をあらかじめ購入しておいたので、それで各道路コーナーごとに道の名前を確認しながら、四苦八苦し目的のホテルに着きました。

 ミラノのホテルはダヴィンチの「最後の晩餐」があるサンタ・マリア・デッレ・グラツェ教会の近くでした。敷き詰められた石畳の軌道を走る市電の前の古びたビルの中の一角がホテルで、外壁のインターホーンで訪問を告げ入る仕組みです。友人の紹介で予約したホテルで、紹介しただけあってホテル内は落ち着きがあり清潔できれいに飾り、持て成しも充分でした。

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 翌日午前中はブレラ絵画館へ、昼からはサンタ・マリア・デッレ・グラツェ教会のダヴィンチの「最後の晩餐」を見学しました。

 ブレラ絵画館はミラノ1の美術館です。歴史は古くパプスブルグ家の女帝マリア・テレジャやナポレオンの力によって充実し、第2次大戦でも充実した作品は被害は受けず残りました。
 
 このブレア絵画館で修復技術者として働いているアンドレア・カリーニさんを訪ねました。カリーニさんはブレラ美術学校を卒業され、今までにボッテチェルリやジョットなどの絵画を修復されてきました。一方、カリーニさんは現代美術の担い手で抽象絵画の若手作家でもあります。

下記は特別に入れていただいた修復現場です。
現在、Palmn il Vecchio や Adoracionedei Magli や Becgognone Christo などを修復中でした。20070623132816.jpg


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カリーニさんに館内を案内していただきマンテーニャの「死せるキリスト」、カルバッチョの「マリアの宮詣で」、フランテェスカの「聖母子」、ラファエロの「マリアの結婚」、ハイエツの「接吻」、さらに現代美術のモランディの作品など日本では決して見られない作品を数多く見ることが出来ました。

 昼からダヴィンチの「最後の晩餐」の見学です。

 ダヴィンチの「最後の晩餐」は近年修復された後、入場制限をしており予約をしなければ見られません。日本から事前にカリーニさんに連絡を取り予約をしてもらっていたおかげで今回見ることが出来ました。

 ダヴィンチの「最後の晩餐」は下記サンタ・マリア・デッレ・グラツェ教会にあります。
 
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 入り口の表示です。

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 予約の午後3時45分に教会前に集まり予約番号を申し出、普段より割高な入場券を購入し待機。3:45組は4時になると入館。しかし、入館するも中庭の見えるところでさらに15分待機させられ、二重、三重のセキュリティ体制のなかでようやく「最後の晩餐」と出会いました。

 館内は広々とした一間です。この部屋は修道院食堂だったようですがいまはその面影はありません。物の本によればレオナルドはこの建物の2階部分を想定し、食事をしながら修道士たちが「最後の晩餐」を階下から見上げるように壁面全体に描いたとのことです。

 しかし、ナポレオン軍はここを倉庫代わりに利用しイエスの足元の部分に通路を作ったため、イエスの足元がありません。さらに第2次世界大戦で空爆を受けたため周囲の絵画はありません。まさに奇跡的に残ったもののようです。

下記は雑誌ブルータスより抜粋。
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 修復されたものの、背後の風景に何が描かれていたのかわからない謎の多い絵画と言われています。

 「ダヴィンチ・コード」でダヴィンチを巡る数々の謎が取り上げられていましたが、カリーニさんによればイタリアでは皆が良く知っている伝説が寄せ集められてうまくストーリーとしてまとめられた物だと言っておられました。

 ミラノの町は奥が深く見たいところが一杯ありましたが残念ながら時間切れとなり、翌日8日はクレモナに向かいました。

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